EMERALD RAIN
EMERALD RAIN(Canada/加)
#2218 / BROKEN SAVIOURS / 1998
★★★★

カナダ出身メロディアスHRバンドのデビューアルバムです。カナダのメロハーといえばHAREM SCAREMが思い浮かぶでしょうが、確かに似てはいるもののちょっと違う気もするね。なんとなく2ndアルバム「AGE OF INNOCENCE」、3rdアルバム「PERPLEXED IN THE EXTREME」と続けて聴きましたが、まあそこからは追いかけるのをやめてしまった。ちなみにボーカルとベースはハリー・ヘスと幼馴染らしい。メロハーの町なの?ヘスの声もメロハーに合っているとは思えないが、ここのシンガーも同様でどこかモサっとした声質。類は友を呼ぶ。ギターの音量大き目のミックスもHAREM SCAREM同様なので、バッキングのギターに負けて埋もれてしまう場面も多々あり。良くも悪くもヘスの悪声は演奏に負けないからね、その点さすがに先輩には及ばず。出自のグランジ向きの声質です。歌メロはマイナー調のヘスといった感じ。その他、コーラスは及第点、ギターは、リフはともかく、ソロがよく練られている気がします。総じてクオリティは高いけれど面白味がない、というのが正直なところ。承知の上でこの路線なんだろうけど、やはり二番煎じは厳しいかも。