Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ELO

ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA(UK/英)

#247 / A NEW WORLD RECORD / 1976

★★★★

ELO a new world record (320x320)

ELOはELECTRIC LIGHT ORCHESTRAは、70年代から80年代半ばまで、多くのヒット曲を世に送り出した稀有なバンドであり、2017年に「ロックの殿堂」入りを果たしました。デビューからしばらくの間は、チェロとバイオリンを担当するメンバー(ちょいちょい入れ替わっている)が在籍。やがてオーケストラと共演するようになり、さらにシンセサイザーを多用する音楽性にシフトした結果、ストリングス担当はライブのためのサポートメンバーに降格します。イチオシは、ジェフ・リン流のポップ路線完成前夜祭的6th「オーロラの救世主」です。ベース&ボーカルが交代し、全盛期のメンバーが揃ったアルバム(全英6位全米5位)でもあり、続く「OUT OT THE BLUE」(全英全米4位)を経て、79年の「DISCOVERY」で遂に全英1位を獲得するのでした。個人的にも、洋楽を無差別に聴きまくって吸収していた時代なので忘れ難いバンドの一つです。とはいえエアチェックだったから、特定のヒット曲限定なんだけどね。アルバムを丸っと聴いたのはCD時代になってから。一番の想い出は“Telephone Line”で決まり。ELOの代名詞です。邦題にもなっている“オーロラの救世主/Livin’ Thing”、オープニングの“Tightrope”も思い出深い。”Do Ya”(71年作)は前身バンド時代のセルフカバーらしいが、ELO風にアレンジされており違和感なし。バンドの中心人物はジェフ・リンという才人。この音楽を何と形容したらいいのか悩ましいのですが、オーケストラと名乗っているだけにストリングスが特徴であり、それがポップス寄りのロックと結びついた感じでしょうか。10CCのグレアム・グールドマンあたりと共通点があるかもね。こちらは電子楽器ですがコンセプトは似ていると思う。どちらもUKのバンドなのにアメリカンプログレっぽく、ポップロックな方向性でシングルヒットを狙っている的な(笑) ちなみにELOの象徴である派手なUFOは、今作のジャケが初登場でした。



#1044 / OUT OF THE BLUE / 1977

★★★★★

ELO out of the blue (320x320)

ジェフ・リンが目指した音楽が完成されたアナログ2枚組の7thアルバムです。「オーロラの救世主」の次の作品ということになります。中心人物のジェフ・リンを含むメンバー7人による最後の作品なのです。まあ、これがELOの最高傑作ということで間違いなさそうです。ピアノやヴァイオリンやチェロが居る大所帯だからオーケストラ。コレ以降はアコースティック弦楽器隊が居なくなり、徐々にシンプルになっていくのでした。 “Standin’ in the Rain”から“Mr. Blue Sky”(キリン一番搾りのCMに使われてたね)がメドレーとなっており、一番の聴かせどころでしょうか。“Turn to Stone”や“Sweet Talkin’ Woman”など前作のキラーチューンに匹敵する曲もあるし、プログレ然とした曲もあり、飽きずに聴き通せる作品です。ジャケの雰囲気はスペースロック。BOSTONのアルバムが想起されます。見開きで巨大な宇宙船の全貌が見れるんだけど、船外活動してますな。描いたのは長岡秀星翁。個人的に守備範囲外ですがEARTH, WIND&FIREのアルバムが代表作らしいです。さすがに「太陽神」は見覚えがありますね。あとはCARPENTERSの「NOW AND THEN」もこの人の作品です。やっぱり写真じゃなかったんだねアレ(笑)



#1979 / DISCOVERY / 1979

★★★★

ELO discovery

VERY DISCOという逸話があるほどディスコ調の曲を演奏しているとされる8thアルバムです。世はディスコ・ブームだったのだよ。ところがね、電子音が珍しくない今聴くとそれほどでもない。DISCO-VERYはあくまでも「当時としては」ということ。同年リリースのKISS”ラヴィン・ユー・ベイビー”と同様です。核となるメロやコーラスワークはELOのそれなので、そこまで違和感はない。DISCO調=ポップな印象はある。曲もコンパクト化、そのくせ全9曲ということであっという間に聴き終わってしまう。前作から出番がなくなった弦楽器(ヴァイオリン、チェロ)メンバー3名は解雇。必要であればオケを雇い、基本的にはシンセサイザーで代用している。ELOの全盛期を象徴するストリングスが聴ける最後のアルバムでもあります。”シャイン・ラヴ”(オープニングとしては最高)、”ロンドン行き最終列車”、”ドント・ブリング・ミー・ダウン”、”コンフュージョン”(個人的にはイチオシ)、”ホレスの日記”(BEATLESが解散していなかったならこんな曲を作っていたかもと思わせてくれる力作)の5曲がシングルカットされ売れたらしいのでポップ化は大正解。コアなファンは離れても、新規に獲得したファンの方が多数であったということでめでたしめでたし。今作のコンセプト…ジャケのとおり、『アラビアンナイト』より「アリババと40人の盗賊」をイメージしているとか。前々作「A NEW WORLD RECORD」、前作「OUT OF THE BLUE」と連作の気配漂うジャケも楽しい。かくして宇宙船はアリババの手に。どういうこと(笑)



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