DAMN THE MACHINE
DAMN THE MACHINE(US/米)
#2273 / DAMN THE MACHINE / 1993
★★★★
MEGADETHのデビューアルバム「KILLING IS MY BUSINESS...AND BUSINESS IS GOOD!」と、2nd「PEACESELLS...BUT WHO’S BUYING」に参加したジャズ・フュージョン系ギタリスト、クリス・ポーランドが結成したバンドの唯一作です。いわゆるプログレメタルに括られる音楽なのですが、適度に隙間がある独特の雰囲気を醸している。MEGADETHで学んだのであろうリズムチェンジを駆使した、クリスのギターを中心とするインストパートはかなり魅力的なのですが、手放しでは喜べない全編に漂うこのイマイチ感は何なのだろう。何度か聴いて気付きました。あくまでも個人的な好みの問題ですがね、根本的なボーカル及びその歌メロの弱さはさておき、イントロが短くすぐにボーカルが入ってしまう曲構成が気に入らないらしい。意図的にやっているとしか思えないくらい、イントロで雰囲気を作って盛り上げるパターンの曲が皆無なのね。換言するなら滲み出るニューメタル感でしょうか。プログレメタルではあるけれど、聴いたことがないタイプという点では貴重ともいえるけど。元MEGADETHだけに、インテレクチュアル・プログレメタルということで一件落着。もう少しタメの効いた曲構成で、シンガーも替えた2ndアルバムを聴いてみたかった。ヒュー・サイムが手掛けたアートワークはいいですね。