CROWN
THE CROWN(Sweden/瑞典)
#963 / DEATHRACE KING / 2000
★★★★
アメリカにCROWN OF THORNSというバンドが存在したため3rdアルバムから改名させられたスウェディッシュバンドの4thアルバムです。プロデュースは御存知フレデリック・ノルドストロームということで、これぞデスラッシュという音に仕上がっております。スラッシュメタルのリフ(このザクザク感に心が躍るスラッシュ世代)と確かなツインギターがいいね。しっかり練られたギターソロが、この手の音楽としては長めに聴けるのが好印象です。特に前半戦はスラッシュメタル由来の現代版激烈サウンドを堪能しました。が、聴き進めるうちに徐々に疲れが…やっぱデスラッシュってのはギリギリセーフでもあり、ギリギリアウトでもありという、いわゆるボーダーラインの音楽だってことを再認識しました。当時のスラッシュメタルを今聴くと音が軽いなどと不満があるわけですが、どうも重低音が効き過ぎたデスラッシュはちと厳しい。昔のスラッシュはもうちょい重く、デスラッシュはもうちょい軽めであってほしいのね(笑) 最後に、このアルバムはジャケとタイトルが最高です。レーシングカーのボディに転写したいくらいだ。アメグラのボブのシェビーあたりがイメージにピッタリかな。ちなみに2010年に「DOOMSDAY KING」という連作っぽいタイトルのアルバムが出ていたのでジャケを検索してみたんだけど、ジャケからは関連性が窺えず。