CENTAUR
CENTAUR(Germany/独)
#1227 / POWER WORLD / 1993
★★★★
ちなみにセントアーとはあの半獣半人のケンタウロスの英語読みなんだって。知ってました?今作はMEKONG DELTAのラフル・ヒューベルトがプロデュースした2ndアルバムです。キラキラしたキーボードが目立つオープニングのファストチューンを聴いてPRETTY MAIDS的だなと思いました。ヴォーカルも男臭さ重視系だからこれまた同バンドとイメージがカブるんだね。でもこういう暑苦しい声質の場合、歌メロが凡庸だとキツいんだな。PRETTY MAIDSやHAREM SCAREMレベルの曲(歌メロ)じゃないと何かしっくりこない。他の曲はそれほどキラキラが目立ってないので、そこらへんが北欧勢と似て非なるところでしょうか。かと言ってジャーマンメタル特有の美歌メロが炸裂しているわけでもなく…まあ正統派といえば正統派なんだが、引っかかりがなくあまり面白味がないね。アルバム構成としては、オープニングのチェンバロやエンディングのバグパイプ曲、結構ベタな手法だがこういう演出は好物です。
#1893 / GOD COMPLEX / 1998
★★★★
「華麗なる神話大全。哀愁美と様式美の融合ここに極まれり。正統派ジャーマン・メロディック・メタルの…」以上帯タタキより。漠然としてはいるけれど概ねそんな感じ。前作からシンガーとドラマーが元HEAVENWARDに交代しました。ベーシストも脱退したためギターの一人がスイッチ。新加入のシンガーは堂々とした歌いっぷりでいいと思う。バンドのブレーンでありギタリストのステファンと新シンガーのステファン、二人のステファンによる相乗効果ってことで、いいメンバーチェンジなんじゃないすか。さらに今作4thからキーボーも交代して、結果的によりギターが前面に出ることとなり、パワーメタル寄りのサウンドになったね。日本盤ボートラとして1stに収録されていた”Centaur”を再録。インストもあったりして、いいアルバムだと思うけどね、ここから2009年まで音沙汰なしとなるのでした。