Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

CARMEN

CARMEN(US/米)

#74 / FANDANGOS IN SPACE / 1973

★★★★★

Carmen (319x320)

フラメンコとロックが渾然一体となった傑作デビューアルバム「宇宙の血と砂」です。プロデュースはトニー・ヴィスコンティ。革新的という意味ではプログレの範疇に括っても良さそうですが、広くブリティッシュロックに括られるようです。まあカテゴライズはさておき、唯一無二の音楽とはこういう作品のことを指すのでしょうね。とにかく1曲目“Bulerias”のインパクトは凄かった。師匠経由で聴かされたんだけども、一発で気に入って速攻ダビングさ。ハードなフラメンコテイストが堪りません。やっぱリズムが肝だよね。リズムといっても単純じゃないよ。出自がフラメンコだからね、その躍動感たるやハンパないわけ。イメージしてごらん…そう、それ!カスタネットやタンバリンでしょ。「オ・レ♪」的な掛け声でしょ。更には手拍子足拍子だよね。靴のかかとでカッカッカッ…。紅一点のヴォーカリストともう一人の男性ヴォーカリスト(元スペインのダンサーチーム)が間奏で踊りだす映像をYoutubeで見ることができるのでぜひ!大勢で歌っちゃうヴォーカルパートも景気が良くてグッドです。皆で歌えばそりゃあ盛り上がらないわけがない。意外なことにスペインとかそっち方面のバンドではありません。British-American Bandとのこと。メキシコ系アメリカ人の兄妹が中心らしい。リズム陣はイギリス人兄弟だったが、ドラマーの兄がCAPTAIN BEYONDに加入してしまったので別の人が加入。件の貴重映像ではCARMEN演奏後に、親交があったデヴィッド・ボウイが登場します。マーク・ボランやブライアン・フェリーとも親交があったらしいから、相当古いってのが分かるでしょ。さすがプログレ全盛期の73年、革新的なロックが次々と生まれる中、コレは元祖フラメンコロックということで間違いなさそうだ。最近ではフラメンコとデスメタルを合体させたフラメタルなんてのが出てきてますが…革新的名盤である今作と比べるのは酷だね。



#1079 / DANCING ON A COLD WIND / 1975

★★★★

Carmen dancing on a cold wind (320x320)

デビューアルバム「宇宙の血と砂」の特に1曲目のインパクトが絶大だっただけに、この2nd「舞姫」は大人しく聴こえてしまうかも。それを洗練と言うなら…あまりありがたくないことだね。フラメンコ調が炸裂しているのは1曲目だけかな。この音楽はハードロックとプログレの中間路線でしょうか。まあその塩梅にやられてしまうんだけども…。怒涛の男女混声ヴォーカルが相変わらず気持ちいいね。女性ヴォーカル(バンドの中心人物の妹さんで美しい女性です)が居るのでBABE RUTHなんぞ思い起こしてしまいますが、あんなにシンプルなロックじゃあないっす。フラメンコってフィルターを通してるからさ、一個乗っかったぶん適度に複雑なのです。退屈なプログレを聴くよりはるかにいいぞ。3rdは未聴ですがいつか聴いてみたいですね。



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