BERND STEIDL
BERND STEIDL（Germany/独）
#1592 / PSYCHO ACOUSTIC OVERTURE / 1992
★★★★
バーンド・スタイドルと読みます。アコースティックライブ流行に目を付けたマイク・ヴァーニーのシュラプネルからリリース。ベースはブラッド・ラッセル（ジェフ・ワトソンのローン・レンジャーなど）でドラマーはレーベル御用達アトマ・アナー。タイトル通りのサイコなアコギ祭りが繰り広げられておりますが、全編ナイロン弦でネオクラ…どうですかコレ。アル・ディ・メオラ（力技ピッキング）によるチューブラー・ベルズ（マイク・オールドフィールドが好きらしい）みたいな世界と紹介されている。確かにホラー映画の劇伴（アコギ・バージョン）という趣なので納得した。アコギの魅力かくあるべしという概念を覆す（ほぼ主旋律しか弾かない）作品ですが…ぶっちゃけ上手いのかどうかよくわからない。確かなのは、アルバム1枚聴き続けるのは厳しいということ。リストの有名曲“ラ・カンパネラ”とか、同ピアノ練習曲の“鬼火”（有名フランス映画とは無関係？）とか、“パピヨン”（これまたスティーヴ・マックイーン＆ダスティン・ホフマンの映画とは無関係だよね？）などなど、タイトルからプログレチックなものが滲み出てます。“ルードヴィヒ2世の死”は女性スキャットがリードする…フロイドの「狂気」“虚空のスキャット”的なナイスアクセント。ちなみにPINK FLOYDも好きらしいです。
