Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

AYREON

AYREON(Netherlands/蘭)

#1745 / THE FINAL EXPERIMENT / 1995

★★★★

Ayreon the final experiment (320x319)

VENGEANCEのギタリスト、アルイエン・アンソニー・ルカッセンのロック・オペラ・プロジェクト、そのデビュー・アルバム「エイリオン 時空の探究者」です。というわけで、プログレと呼んでも差し支えないロック・オペラ作品、大仰なプログレと言ったところでしょうか。EL&P的オルガンが登場する場面は、まさに大袈裟なCAIROといった趣です。プロローグほか4つの場面でアルバムは構成されています。色んなものがてんこ盛りでかなり濃密な音楽なんだけど、明確な聴きどころが見つけにくく、結果的に飽きてしまう感じかも。個人的にはハスキー系シンガーのポテンシャルに耳を惹かれましたね。ただし、ゲストシンガーが多すぎてどれが誰の声なのかいまいちわからない(笑) んー多分だけどね、GOLDEN EARRINGのシンガーかVENGEANCEのシンガーだと思う。イアン・パリー(こちらもVENGEANCE)も怪しいが、レニー・ウルフ(KINGDOM COME)は声質が違うかな。ちなみに女性シンガーもこの手の音楽には欠かせないわけで、地元やメキシコのシンガーがキャスティングされています。とりあえずゲストシンガーは全員上手。演奏陣だとFINCHのキーボーとか元HELLOISEのドラマー等が参加。



#2058 / UNIVERSAL MIGRATOR PART 1:THE DREAM SEQUENCER / 2000

★★★★

Ayreon part1

2枚に亘るコンセプト作品「宇宙の漂流者」の第一部:ドリーム・シークェンサー。ヴォーカル陣はラナ・レーン、SPOCK’S BEARDのニール・モーズをはじめ、その他TIAMAT、AFTER FOREVER、KAYAK、THRESHOLDのシンガーたちが担当している。ギターとベースと鍵盤全般(メロトロン、ハモンド、ついでに歌も1曲)をプロジェクトの中心人物ルカッセンがひとりで担当し、他にはお馴染みのエリク・ノーランダーやクライヴ・ノーラン(PENDRAGONやSHADOWLAND)がヘルプ。第一部と第二部はソフトなプログレとハードなプログレという棲み分けが成されており(だったら2枚組にしてほしかったね)参加メンバーも第二部はメタル寄りの顔ぶれになっている故それなりの起伏はあるのだが、そこはハードプログレなので概ねおとなしめな楽曲で構成されている。大々的に盛り上がるのは続編でと割り切ったか。抑え気味に淡々と…盛り上がる前に敢えて完結させている感じ。女声コーラス部分などからPINK FLOYD的な要素も伺えるので雰囲気はいいです。イントロ、アウトロのテーマ曲もギルモア風にギターが泣いてるね。馴染みの声ゆえLANA LANEの存在感が群を抜いておりますな。貫禄の歌唱です。あとは知らないオランダ女性シンガー、エドワード・リーカース(KAYAK)、ダミアン・ウィルソン(THRESHOLD)あたりが良かった。



#2059 / UNIVERSAL MIGRATOR PART 2:FLIGHT TO THE MIGRATOR / 2000

★★★★

Ayreon part2

多彩なゲストを迎えたスペースオペラ「宇宙の漂流者」第2部:漂流者の旅。ソフト・サイドの第1部に対して、こちらがヘヴィ・サイドという位置づけになっております。KeyとBも兼任するアルイエンのギターとエリク・ノーランダーの鍵盤が冴えわたる、MASTERMINDみたいな景気のいいオープニングチューン”Chaos”(ラナ・レーンの語り含む)から期待通りの音。所謂マグナカルタ・レーベル系の元気がいいネオプログレ路線だ。そんな中、目立った活躍を見せる=聴きどころは…2曲目”Dawn of Millin Souls”でのマイケル・ロメオのギターソロ。3曲目”Journey of the Waves of Time”でのラルフ・シーパース(PRIMAL FEAR)の歌唱。5曲目(10分半の組曲)”Into the Black Hole”ではブルース・ディッキンソン(IRON MAIDEN)がジェフ・テイトみたいな歌い方で興味深い。バック・ヴォーカルを務めるラナ・レーンとの対比も素晴らしい。その他今回の主なゲストは…シンガーだと、ラッセル・アレン(SYMPHONY X)、アンディ・デリス(HELLOWEEN)、ファビオ・リオーネ(RHAPSODY)、ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)、イアン・パリー(ELEGY)など。楽器担当では、SHADOW GALLERYのG&Keyが#6で両方披露したり、鍵盤ではお馴染みクライヴ・ノーラン、熊谷桂子(ARS NOVA)が参加しています。各自の所属バンドからして、ヘヴィな音像がイメージできるでしょ。ご覧の通り前作も今作もアートワークがイマイチ。地味な画風だね。



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