Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ARTILLERY

ARTILLERY(Denmark/丁抹)

#945 / BY INHERITANCE / 1990

★★★★

Artillery by inheritance (320x320)

北欧産スラッシャーの3rdアルバムです。いきなりのアラビア音階に期待が膨らんだところで…その後もスラッシュ好きのハートを鷲掴みですぞ。SLAYERみたいな、というかケリー・キングみたいな適当なギターソロじゃないわけよ(笑) よ~く考えられた早いフレーズをしっかり弾いてる。ベイエリア系のリフもかっこいいし。硬めのバスドラの音も好きだな。強いて言うなら気になるのはヴォーカルか。吐き捨て型ではなくしっかりメロディを歌ってる時点で及第点以上ではあるんだけども…掠れた声質(高音域を含みつつも全体としては籠り気味)でコブシ(演歌じゃないからもちろんコブシじゃない。ビブラートだね)を効かせて歌うもんだから、どうもジャパメタのヴォーカリストが頭を過ってしまう。二井原先輩がスケールアップした感じ?スケールアップならいいじゃないかと思いきや、コレは好き嫌いが分かれると思う。まあヴォーカルはともかく、個人的にはRAGEやANNIHILATORと並んで理想形に近いサウンドだ。てことは…スラッシュじゃなくパワーメタルに近いのかも。NAZARETHのカバーも収録。99年の4thも2009年の5thも良かったよ。



#1456 / B.A.C.K. / 1999

★★★★

Artillery back (320x320)

ここ暫くメロデスやらデスラッシュやら紹介し続けている関係上、そんなのばっか聴いてるわけね。気に入った作品、若しくはそこまでではなくともコレなら聴けるってレベルの作品を選んではいるものの、個人的な趣味嗜好で言えば、やはり限度を超えた音だったりして、少々無理してる感は否めないわけですね。そんな中、久しぶりにスラッシュメタルを聴いたりすると「やっぱコレだぜ」と思うんだね。同じ世代なら分かってもらえる感覚ではないかと。アグレッシブさが丁度いい。そんな状況で聴くから、1.2倍増しくらい過大評価してしまいそうだが、それを差し引いてもやっぱいいよね。というわけで、ダニッシュ・スラッシャーの復活(ベタなタイトルが潔い)4thアルバムです。傑作「BY INHERITANCE」発表から色々あったらしく一旦解散したもんで9年ぶりの作品ですが、相変わらずスラッシュリフが素晴らしいです。例の二井原先輩的ヴォーカルも健在。新たな発見としては、かすれ気味の倍音系であるという点。ダイヤモンド・デイヴとかジャニス・ジョプリンのアレね。良くも悪くも個性的だ。ちなみにバンドは再度解散、次回作は10年後の2009年まで待たされることになるのでした。



#1693 / WHEN DEATH COMES / 2009

★★★★

Artillery when death comes (320x320)

85年デビューだから、彼の国に於いては先駆者の一つに数えられるバンドだったりします。何しろMERCYFUL FATEPRETTY MAIDSとほぼ同期だからね。傑作3rd「BY INHERITANCE」をリリースした翌年の91年に解散、98年再結成して99年に9年振りの4th「B.A.C.K.」で復活、しかし2000年活動停止、07年再始動、そしてコレが10年振りの5thアルバムとなります。久々に聴くサウンドは以前とは印象が違うね。シンガーはクセが少ないタイプに交替してしまいました。だからだね、違うバンドみたいに聴こえるのは。結果、個性的なシンガーの抜けた穴を埋めようと演奏陣が張り切っちゃったんだね、老いてなお盛ん、スピードは1.2倍増しって感じですよ。序盤のスピードチューンはスラッシュメタルの限界に近いんじゃなかろうか。これ以上スピードアップするとブラスト・ビートになってしまいそうなほど。さすが北欧圏のスラッシュメタルバンドといったところか。ベイエリアとは一味もふた味も違うよね。イチオシ曲は“Uniform”で決まり。



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