Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ARB

ARB(JPN)

#189 / トラブル中毒 / 1983

★★★★★

ARB トラブル中毒

初期はアレキサンダー・ラグタイム・バンドと名乗っていましたが、3rdアルバムからARBに、ニュー・サディスティック・ピンク → NSPパターンですね。“Tokyo Cityは風だらけ”とか曲単位では知っていたけれど、初めてアルバムを通して聴いたのが、同級生Y.Oお勧めの2nd「BAD NEWS」と、この6thアルバムでした。初見はニューイヤーロックフェスティバルだったと思う。今ではワールドワイドなイベントになっているようですが、テレビ放映される以前は四人囃子コスモス・ファクトリー、BOW WOW等も出演した伝説のフェスなんだよ。ARBやシーナ&ザ・ロケットなんかは常連だから、放映があれば毎年見ることができたのさ。最初、石橋凌の歌い方にはクセがあると感じたけれど、聴き続けるうちに気にならなくなった。それどころか、お得意のワークソング系などは、説得力があってカッコいいと思ったよ。田中一郎のギターもいい。ギターソロとかで目立つのではなく、バッキングのカッティング等で主張するいぶし銀だ。で、必要最小限の編成をタイトにまとめるのが、キースのドラムとサンジのベース。それぞれが主張しつつも、音のバランスがいいよね。初期CHEAP TRICKのサウンド・バランスが思い浮かぶ。前出Y.Oに録音してもらってよく聴きました。シンプルな構成ゆえ、曲のバリエーションは決して多くありませんが、このアルバムは多彩に仕上がっている。”ボート・ピープル”における社会派の歌詞、ワークソングの傑作”ファクトリー”での親子の悲哀、陽気な曲調でまとめた”モンロー日記”でさえ、ハリウッドスターの「謎の死」に言及しているあたりに、石橋先輩の魅力が凝縮している。”トラブルド・キッズ”は9枚目のシングルで、バンドの代表曲ですね。ARBの魅力は石橋凌が醸す男気にあり。残念なことに、今作を最後に田中一郎が脱退、サンジは諸事情により解雇されてしまいますが…後任にはなんとBOW WOWの斎藤光浩、ストラングラーズのジャン・ジャック・バーネル(一時的な助っ人)が加入。驚きの人選でした。



#369 / BAD NEWS / 1980

★★★★★

ARB bad news (320x320)

高校時代タバコで謹慎(その結果男子トイレのドアが撤去され、今度はそれに対して女子生徒が抗議してローカル新聞に載ってしまったあの不祥事)になったO君に録ってもらった。同じくO君経由の「トラブル中毒」(6th)とともによく聴いたよね~。コレは2ndなんだけど、なぜ3~5が抜け落ちていたのかはO君のみぞ知る未だ解明されない謎である。まあ推察するに、貸しレコード店にこの2枚しか置いてなかった程度の理由でしょうが。それでも最初に聴いた2枚って記憶は大きい。当時の思い出込みで特に好きなアルバムになってるからね。イカ天の審査員としてメジャーになった田中一郎のギタープレイが気持ちいいです。“乾いた花”のカッティング&小技こそ真骨頂だと思うのですがいかがかな。文句なしにカッコいいでしょ。“ラ・ラの女”は大学時代にコピーしましたね。ハードロック系のコピーバンドとしては異色の選曲(この曲を提案した時どういう経緯で賛同を得たのか全く記憶にない)で演奏陣は退屈してたかもしれないが、歌ってるのは楽しかったな。初めてテレビで見た”Tokyo Cityは風だらけ”はコレに収録されてました。



#544 / W / 1982

★★★★★

ARB W (320x319)

自ら貸しレコード屋さんで借りたこの5thアルバムで好きなのは…“ウイスキー&ウォッカ”と“ユニオン・ロッカー”と…K村夫妻の結婚式で演奏した“二人のバラッド”でしょうか。今思うと…いくら新郎のリクエストだったとはいえ結婚式で“Rock Bottom”は無かったな。年配の方々もお集まりの中、もちろん控えめな音量ではあったものの、1曲目にやっちゃったからね~。 納得して聴いてたのは新郎兄弟だけ(笑)だったハズ。で“二人のバラッド”を挟んでラストは定番の“乾杯”を皆で歌ったのでした。まあ、若気の至りということで今となってはいい思い出だな。ちなみに…ギターは師匠、ドラムはトグソ、ベースはO君でした。そういえば、哲也の結婚式はアコギで泉谷の“ともだちどうし”でしたな、師匠。あり得ないことに結婚式そのものを忘れてるし(笑)ストラップを忘れたのに立ったまま演奏する羽目になったり…大変だったけどいい思い出だな。「幸せになってほしいけど…でも早く別れてくれ。いつ頃になりそうだね?次は僕の番になりたい♪」酷い歌詞だった(笑)



#757 / YELLOW BLOOD / 1984

★★★★

ARB yellow blood (320x314)

知る人ぞ知るビッグニュースだったね。なんと元BOW WOWの光浩先輩電撃参戦!畑違いって思うでしょ?でも先輩は本来ロックンロール大好きだからね。シャッフルビートとか。キースも好きなんじゃないかな。とりあえずARBの持ちネタでもあるし。 ずっとリードギタリストだった田中一郎とセカンドギタリストだった先輩を比べちゃ可哀相だけど…いい仕事してます。やっぱハードロックよりこっちの方が合ってるよ。新参者(サポートからの)にもかかわらずはしゃいでる様子が伝わってくるもの。BOW WOW(恭司)仕込みの新風(ハードロックテイスト)をバンドにもたらす一方で…頼りなげな例のヴォーカルも炸裂している(笑) "Hit Man”とか"One Way Trip”とか"Holiday”とかギターのフレーズ が素直にかっこいいっす。水を得た魚だな。2曲(“ONE WAY TRIP”と“Fight It Out!”)にストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルが参戦。パンクバンドでは珍しいくらいベースをブリブリ弾いてたんだよ。ギターより目立ってたね。



#898 / 砂丘1945年 / 1985

★★★★

ARB 砂丘1945年 (320x320)

ARBの8thで光浩先輩が参加した2枚目のアルバムですが…このあと脱退!この間、秀逸な12インチシングルも3枚(「Deep Inside / Fight it Out!」「Blue Color Dancer / Big Romance / ONE WAY TRIP」「God Bless the “Ring” / 挑戦者(ARB)のテーマ / 魂こがして」)残してるんだよ。“Deep Inside”はこのアルバムにも収録されてます。この曲に限らず結構ベースが目立ってるけど、やはりJJバーネルに触発されたか?“After ‘45”は松田優作が監督・主演し石橋凌も出演した映画「ア・ホーマンス」の主題歌になりました。松田優作が亡くなった後、石橋が音楽番組で熱唱・男泣きする姿を偶然テレビで見ました。村上ポンタ秀一が助演男優賞だったな。事情を知らないと何のこっちゃなんだけど…要するに優作さんの死によって石橋が俳優転向宣言&ARB解散ということなんだな。色んなものと引き換えに便利な世の中になりYouTubeで見れます。さて脱退後の光浩先輩ですがなんと…後に田中一郎と合流。サポートメンバーに加わった光浩先輩が一郎クンを追い出したんじゃなかったの?というわけでARBを熱心に聴いたのはここまででした。



#1142 / BOYS&GIRLS / 1981

★★★★

ARB boys&girls (316x320)

3rdアルバムです。先にハマったのが他の作品だったので聴く機会が少なかったアルバムなんだね。恋愛における「出会った順番が大事」ってのに似てるかな。前作「BAD NEWS」でその当時のアイデアを出し尽くしちゃった感は否めませんが、勢いは感じられるからね、佳作止まりではあるものの聴けばそれなりに楽しめる。充実のタイトル曲、インパクト絶大の“ダディーズ・シューズ”、妖艶な雰囲気漂う“Naked Body”、軽妙なギターが印象的な“エデンで1・2”と“Mr.ダイナマイト”、テーマは随分と違うけれど後の“ファクトリー”の原型みたいな“Just a 16”など。限られたバリエーションの中、シャッフルビート等リズムの変化でかろうじてワンパターン化を防いでるね。バラード系は石橋凌、ノリのいい曲は田中一郎という図式だね。ギターのカッティングはもちろんだが、田中のコーラスが個性的で良い。



#1361 / BLACK Xmas / 1991

★★★★★

ARB black Xmas (320x320)

サブタイトルはARB SECRET SINGLES、ファンからの要望でリリースされた未CD化音源集、まさかこんな便利なアイテムが出ていたとは知らなかった。速攻でゲットして当時の出来事をあれこれ思い出すことができたよ。自身のARB歴は2nd~8thその他ベストやライブ盤数枚で止まっている。所謂田中一郎の第1期と光浩先輩の第2期だね。NEW YEAR ROCK FESTIVALの“Tokyo Cityは風だらけ”のパフォーマンスでは特にハマらなかったものの、その後2nd「BAD NEWS」と6th「トラブル中毒」を聴く機会に恵まれ“中毒”になりました。オリジナルアルバム以外で思い出深いのが、光浩先輩時代の85年~86年にリリースされた3枚の12インチシングルだったわけで、個人的にはこれら3枚の音源が一番の目玉でございます。“Deep Inside/Fight it Out!”と”Blue Color Dancer/Big Romance/ONE WAY TRIP“と”God Bless the Ring/挑戦者(ARB)のテーマ/魂こがして”以上8曲。光浩先輩のカッティングが冴えわたるファンキーな楽曲が新鮮だった。他にも、オリジナルアルバム収録曲のシングルバージョン等、ちょっとした違いがわかるのも楽しい。違いに気付けるくらいオリジナルアルバムを聴いてからでないとダメだけどね。シングルB面曲もあるので「裏ベスト」と言ってもいいのだが…アルバムバージョンが混じってるのが玉に傷。曲が足りなかったか。それを差し引いても、特に第1期、2期のファンにはお勧めの1枚です。



#1513 / 指を鳴らせ!Snap Your Fingers / 1981

★★★★

ARB 指を鳴らせ (320x315)

4thアルバムです。これも3rd同様、どちらかといえば聴く機会が少なかったアルバムなんだけども、基本的に好きなバンドだから聴けばそれなりに楽しめてしまう。前作ではイマイチだったサウンドプロダクション(バランスなのかな)も今回は大丈夫。とりあえず冒頭3曲(“イカレちまったぜ!!”“13番街のワル”“I’m Jumping”)の畳み掛けが素晴らしいです。そして今回もアルバムを締めくくるのはバラード曲“さらば相棒”。どうやら3rdや4thよりも、光浩先輩加入前にリリースされたライブ盤を先に聴いていたようで、そこに収録されていた曲が5割増しで良く聴こえてしまう。すっかり擦り込まれてるんだな。今回も田中一郎のコーラスが良いです。限りある場面でしっかり目立ってるもの。石橋の声との相性がいいってことなのか、BOW WOWを擦り減るほど聴いてた時期に培われた光浩ヴォイス検索能力(笑)ゆえか、自然と贔屓目に耳を傾けているからなのか…天性のコーラス声の持ち主ってことで解決しよう。



#1921 / ARB LIVE/魂こがして / 1983

★★★★

ARB live 魂こがして

石橋凌田中一郎、KEITH、野中サンジ良浩、黄金の第1期その集大成。このアルバムは「友&愛」で借りてカセットテープに録音、現在は行方不明。#1ウイスキー&ウォッカ、#2ユニオン・ロッカー、#3 I’m Jumping、#4 BOYS&GIRLS、#5 STANDING ON THE STREET、#6 Just a 16、#7トラブルド・キッズ、#8 BAD NEWS、#9赤いラブレター、#10乾いた花、#11魂こがして、#12喝!全12曲収録。ファンからしてみれば2枚組のボリュームがほしいところだね。オープニングからの4曲、中盤#6~8、ラス前の#11あたりが特にお気に入り。”乾いた花”はね、期待ハズレだった。スタジオ・バージョンが大好物ゆえ、完コピを求めすぎたかも。あれはギターが2本いないとダメな感じ?タイトでパンキッシュで一郎のカッティング&フレーズが奇跡的なスタジオ・バージョンは再現不可能だったか。こうなると光浩先輩時代のフルライブも俄然聴きたくなる。当時流行の12インチシングルにちょいちょい収録されてはいたけれど…”Fight it Out”やら”ONE WAY TRIP”やら”魂こがして”やら…。光浩先輩のギターとコーラスが中々の存在感でね、元BOW WOWの面目躍如って感じだった。それどころかBの時より生き生きしているように見えたし。ジャン・ジャック・バーネルとの音源とか、寄せ集めて第2期フルライブ・アルバム出せんかね!? ところで…サンジが解雇されたエピソードを今回初めて知りました。覚醒剤欲しさに光浩先輩のレスポール(おそらくブラック・ビューティ)を質入れしてクビになったのだと。ホンマかいな?



#2124 / LOVE THE LIVE / 1989

★★★★

ARB love the live - コピー

デビュー10周年の武道館公演。だが田中一郎でもなければ斎藤光浩でもなく、もちろんサンジでもないわけで…ファースト・ライブ・アルバム「魂こがして」とは比べるべくもない。光浩先輩に代わるギタリスト白浜久が加わってからのARBはほぼ聴いていないが、打ち込みを多用するマルチプレイヤーとのこと。ギタリストではあるけれどギタリストに留まらずといったスタンスらしく、それが悪い意味でこのライブにも出ているようだね。概ねギターが目立たない演奏。ベースはシーナ&ザ・ロケッツの浅田孟(白浜のバンドメイトだったそうだ。メジャーデビュー前のTHE MODSなんだってさ)に交代している。前ベーシストの岡部滋が加わった時には、その名前にツボったね。面白がったのは恐らく師匠を含む4名だろうが…懐かしい話ですな。田中や斎藤がいないからコーラスも面白くないし、曲によってはこの時代のバージョン(まったりとしたアレンジはおそらく白浜)になっており何だかイマイチ。石橋の男気は不変ながら、全体的にはモヤっとする1枚でした。10周年の節目がこの時代とは不運だったかも。



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