ANVIL
ANVIL(Canada/加)
#263 / METAL ON METAL / 1982
★★★★★
2009年のドキュメント映画「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」で話題をかっ攫ったメタル馬鹿の傑作2ndアルバムです。プロデュースはクリス・タンガリーディス。ハイスクール時代に知り合った、ギター&ボーカルのスティーヴ”リップス”クドロウと、ドラマーのロブ・ライナー(この名前からは「スタンド・バイ・ミー」(86)を撮った映画監督が想起されますが、名前のみならず、その第1作が架空のHMバンドを扱った「スパイナル・タップ」(84)というのも偶然でしょうか)が結成したバンド。当時ラジオ番組でエアチェックした音源がお気に入りでした。オンエアされたのは”Metal on Metal”、”Stop Me”、”Scenery”、”Tease Me, Please Me”だったと思う。よっていずれも想い出の曲なのですが、特に”Tease Me…”は素晴らしい。スラッシュメタル登場以前のこの時期としてはかなりのスピード感で、リフもソロもカッコいいです。インストの”March of the Crabs”もいいね。”Mothra”、”Jackhammer”、”666”あたりも代表曲です。ちなみにジャケにあるのがanvil=鉄床(かなとこ)だよ。件のDVD(日本盤)買いました。面白かった。アクシデント続きのツアーの後、タンガリーディスに手紙を書き、そのレコーディングのプレッシャーで親友のロブに当たってしまうスティーヴ。謝罪の中で本心を吐露する場面は泣けました。そしてラウドパーク!マイケル・シェンカーやカーマイン・アピスには忘れられてしまっても、日本のファンは覚えていたんだね。個人的に馴染みがあるのはこのアルバムだけでCDもコレしか持っていませんでしたが、映画に登場する13thアルバム「THIS IS THIRTEEN」が付属していたのでラッキー。いずれ紹介いたします。