Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ANNIE HASLAM

ANNIE HASLAM(UK/英)

#1089 / ANNIE IN WONDERLAND / 1977

★★★★

Annie Haslam (320x320)

御存知RENAISSANCEの歌姫のファースト・ソロアルバム「不思議の国のアニー」です。ロイ・ウッドというマルチプレーヤーが全面参加してまして、これがミソなのね。デュエット曲まであったりして。というか…二人は当時恋人同士だったんだそうですよ。盟友ジョン・キャンプ(B)も参加、更にはオーケストラアレンジにELOの人も参加。出自であるところのフォーク・クラシック調の曲や、お約束のスキャットなんかは安心印。ボビー・ダーリンのカバーとドヴォルザークの“家路”なんかもある。新世界のアレね。下校の定番曲だね(笑) 前出のデュエット曲は当時のOLIVIA NEWTON-JOHNみたい(この曲調が気に入ったのか元々好きなのか定番化します)で、他にもABBAみたいな曲とか、自身のバンドでは聴けないタイプの曲があるわけなんだけど、アニーが歌うとやっぱりルネッサンスに聴こえちゃう。曲も概ねいいですな。愛するアニーのための曲って感じが伝わってくる。ALICE IN WONDERLANDを意識したそっち系のジャケも相俟って、総じて楽しげな印象だ。唯一マズかったのは、この後のルネッサンスの作品にも影響が出ちゃったことでしょうか。プログレ斜陽期だから仕方ないのか。



#1763 / BLESSING IN DISGUISE / 1994

★★★★

Annie Haslam blessing in disguise

乳癌の治療を経て、トニー・ヴィスコンティがプロデュースした4thソロ・アルバムです。メンバーはほぼ知らない人たち。そんな中ジョーダン・ルーデスが3曲に関わっているらしい。そしてマイケル・ダンフォードが1曲提供。アニーではないシンガーが歌っているRENAISSANCEの”THE OTHER WOMAN”収録ver.と聴き比べることができます。あとはマーク・ヒットというギタリストも名前に聞き覚えがあるけどね、主要メンバーはアニーと所縁のある人たちで固めたらしく、ビッグネームは参加してません。オープニングを飾る荘厳なタイトル曲を聴いて安心しました。89年の3rd「ムーンライト・シャドウ」は全体的に軽いノリでイマイチだったからね。今作も表面上は確かにポップなんだけれど、全編に渡ってアニー節が聴けるところが前作との違い。歌メロは明確に違うし、声そのものも前作より若返ってるんじゃなかろうか。今回オリビア・ニュートン・ジョン(水の中の妖精)してるのは#4だったね。中近東メロが新鮮な#9では高いキーの歌唱が健在で、40代後半にして衰え知らず。”The Sweetest Kiss”はCM曲だったらしいが全く記憶にない。



#2041 / ANNIE HASLAM / 1990

★★★★

Annie Haslam

87年にRENAISSANCEが解散して、本格的なソロ活動に移行後の3rdソロアルバムです。オープニングはマイク・オールドフィールドのカバー”Moonlight Shadow”(83年全英4位のヒット曲)で、初回発売時の邦題にもなりました。というわけで、コレがアルバムの目玉ってことになるのかな。あとはROSE ROYCE(映画「カー・ウォッシュ」のサントラでデビューしたソウル&RBグループ)の”Wishing on a Star”(全英3位)もカバーしてますが、聴き覚えはないかな。”Car Wash”ならまだしも(映画を見たから)って感じ。さて全体的な印象は…アニーらしからぬアダルト・コンテンポラリー作品という趣でしょうか。MOODY BLUESのギター、サックス(メル・コリンズ)やバイオリンやハープなど出自を匂わせる要素はあれど、楽曲にプログレの気配は無し。あくまでアニーの歌モノだからと言いたいところだが、それにしてはメロが弱く、アニーの魅力を引き出せていないのね。やはり、まずは1stソロ、次に4thを聴きましょう。未聴の2ndソロはクラッシック曲のカバーらしいし、同5thは盟友マイケル・ダンフォードや再結成RENAISSANCEのメンバーになるKey(一瞬CAMELに在籍)が曲作りに加わっているようなので、今作よりは期待できるのではないかと思われる。



#2198 / ANNIE HASLAM / 1998

★★★★

Annie Haslam live

アニーの声を楽しめるならアコースティック・ライブもアリだろうと思って買ってみた。が、演奏を担当しているのが一人ということもあり、物足りなさは否めない。ほぼほぼピアノアレンジになっているのは仕方がないとして、オープニングの”Carpet of the Sun”をはじめ、”Moonlight Shadow”(マイク・オールドフィールドのカバー)、続く”Blessing in Disguise”とか、ボートラの”Ocean Gypsy”あたりはもう少しダイナミックな演奏であってほしい。92年にアニーは乳がんと診断されます。その後は治療に専念し、94年に復活の4thアルバムをリリースし、95年にはYESのトリビュートアルバム「TALES FROM YESTERDAY」に参加してスティーブ・ハウと共演。97年に自身のレーベルを立ち上げて翌年リリースされたのが本作という流れ。1947年生まれのアニーは現在70代後半。2000年以降も再結成ルネッサンスを中心に活動しているようですが、ソロアルバムは2007年の「WOMAN TRANSCENDING」が最後、ゲスト参加も2014年が最後になっています。寄る年波には勝てないのだね。同世代でアニーと同じく92年に乳がんと診断されたオリビア・ニュートン=ジョンが亡くなってしまったからね、どことなく声質も似ている気がするし、彼女の分まで長生きしてほしい。



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