Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ANGRA

ANGRA(Brazil/伯)

#338 / ANGELS CRY / 1993

★★★★

Angra angels cry (320x316)

元VIPERのアンドレ・マトスが結成したバンドのデビューアルバムです。そそられるジャケだよね。ANGRAってどこぞの神話に出てくる火の女神らしい。地名や原発の名前にもなっているそうだ。それを知ったうえであらためて効きジャケしてみると想像が膨らみますな。ちなみにマトスが残したアルバムは3枚です。当然の如くVIPERのマトス作品「THEATRE OF FATE」みたいな音楽ですね。“Carry On”に集約されてますな。カイ・ハンセン(ギターでも参加)のスタジオでレコーディングされたことは関係ないとして、大きく括ればジャーマンメタルでしょう。それにしてもKATE BUSHの“嵐が丘”のカバーはかなりの衝撃でした。オリジナルのキーで歌ってるんだよ。カラオケのデュエット曲で上司に無理やり女性のパートを歌わされてる部下みたいだ(笑)  とりあえずANGRAのおすすめ第1弾としてコレを選んでみたけれど…アンドレ・マトスには大変申し訳ないけれど…ヴォーカルがマトスじゃなくなった今のANGRAの方が好きです。



#965 / REBIRTH / 2001

★★★★

Angra rebirth (320x320)

ヴォーカルがアンドレ・マトスからエドゥ・ファラスキに代わりました。マトス色が抜けていい意味でANGRAは化け始めました。ベースとドラムも抜けちゃったから交替。マトスの音楽とは違ってアグレッシブな路線にシフトしたんだね。アルバムタイトルは「再生」宣言だ。けど今作はまだ過渡期という感じかな。歌は上手いがメロディが時々ジェームズ・ラブリエになっちゃう。ラストのバラードなんてモロDREAM THEATER(笑) 声質もラブリエを少し歪ませた感じだ。あとは速い曲のサビメロがHELLOWEENになるかな。ジャーマン色が抜け切れてないけど嫌いじゃないから問題なしと。ギターはもちろん上手い。キコ様とラファエル様ですからね。マトスの野郎を見返してやると言わんばかりの「意地」でしょう。かくしてコレ以降確実にスケールアップした凄い作品を連発することになります。ハッキリ言ってしまいましょう。今のANGRAはイイ!今後、個人的究極メタルを提示してくれる可能性が高いバンドです。RAGE、ANNIHILATORに続け!



#1677 / HOLY LAND / 1996

★★★★

Angra holy land (320x320)

2019年6月8日アンドレ・マトスが47歳の若さで亡くなった。マトスといえばVIPERとANGRAしか知らず、クセの強いファルセットを聴かせたシンガーという印象であり、それ以降の活動は全くノーマークでした。追悼レビューは2ndアルバムにしてみたよ。ジャケや曲のタイトルから察するにコンセプトアルバムだと思われます。聖地を目指す旅ってテーマなんでしょ?違うの!? 当時嵌まらなかった今作をあらためて聴いてみると…バラエティに富んでいて良い作品でした。想像力を掻き立てられます。前作からの流れであるメタルとクラシックの融合に、ブラジルの民族音楽からのアイデアを追加してきたね。今回はシンフォメタルととブラジル音楽の融合? 管楽器や弦楽器に打楽器など色んな音が詰まっており、そこに民族音楽のリズムも加わる。メタルというよりプログレか。マトス(とビッテンコート?)が目指したのはそういうもの。持ち味の疾走チューンもあるけどね、そもそも線が細いマトスの声には、こういうタイプの音楽が合っている。結局マトスは3枚のアルバムを遺して脱退。マトスが亡くなり貴重な作品となってしまいました。



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