Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ANGEL

ANGEL(US/米)

#125 / WHITE HOT / 1978

★★★★

Angel white hot (320x320)

当時の思い出が蘇る1曲が聴きたくて買った4thアルバム「天使の反逆」です。日本でいち早く人気を博したエンジェルの、バンド史上一番売れたアルバムであり、ここに収録されている“The Winter Song”が当該曲でございます。渋谷陽一のヤングジョッキーでエアチェックしたんだよね。ハードロックベスト20という企画を録音した際に出逢って、その音源は何度も何度も聴いたからね。特に思春期に聴き倒した曲は一生忘れないと思う。100マス計算のようにボケを回復する効果があるんじゃなかろうか。今でもコレを聴けば当時の記憶が、甘酸っぺえ記憶と共に鮮明に蘇ってくるからね。音楽もまた青春の一部というわけ。ANGELの楽曲の中ではやや異質な感触の曲ですが、そんなことは関係ないんだね。ジーン・シモンズに見出されたとか、グレッグ・ジェフリア(後にHOUSE OF LORDSやGIUFFRIAで活躍)が在籍していたとか、大き目の話題ですら知らずに聴いていましたな。この後シンガーとギターが脱退、後にTOTOに加入するファーギー・フレデリクセン、同じく後にTHE BABYS、BAD ENGLISH、STYXとキャリアを積んでいくリッキー・フィリップスに交代しますがダメでした。脱退したシンガー、フランク・ディミノはポール・レイモンドのプロジェクトに参加、同ベーシストはWHITE LIONのデビューアルバムに参加しています。今回は個人的理由が勝ってこのアルバムをイチオシとしました。エンジェル史上唯一のトップ50にランクインしたヒット曲”Ain’t Gonna Eat Out My Heart Anymore”(ヤング・ラスカルズのカバー曲)収録アルバムでもありますが、客観的には前作の方がいい出来なので、最初に聴くならそちらをお勧めします。



#373 / ON EARTH AS IT IS IN HEAVEN / 1977

★★★★

Angel on earth as it is in heaven (320x320)

“The Winter Song”は別として、数曲エアチェックしてあって最も馴染みのあるのがこの3rdアルバムなんですね。ポップなフィーリングで曲のクオリティも高いと思う。アルバムタイトルが「舞踏への誘い」。ANGELというバンドの日本での扱いが如実に表れてるでしょ?で更に、想い出の収録曲には…“Telephone Exchange”には「魅惑のテレホンコール」で“That Magic Touch”には「痛快なる魔術」と、それぞれやりすぎた感が炸裂する邦題が付けられてます。これはアイドル系としてプッシュするためだったみたいだね。現に写真集なんかも出ていました。特にギターのパンキー・メドウズに黄色い声が集中していたと記憶しています。ヒラヒラのステージ衣装からQUEENの弟分みたいな扱いだったかな。まあそれはともかく、耳に残る良質のメロディが詰まった好盤です。ちょっと説明が難しいんだけど…キーボード主体の個性的な音楽だと思う。



#926 / ANGEL / 1975

★★★★

Angel 1st (320x320)

デビューアルバム「天使の美学」です。バンドの要は御存知キーボードのグレッグ・ジェフリアだね。なのでハードロックバンドという括りには少々無理があるような気もします。グラムロックという説もあるけどちょっと違うよね。ビジュアル系とでもしておこうか。さて、この1stで名曲と呼べるのは…オープニングの“Tower”とラス前の“On & on”でしょうか。曲を作っているのはほぼジェフリアなんだろうけど…歌メロを考えるのもジェフリアなのか?はたまたヴォーカルのフランク・ディミノなのか知りませんが、ポップな歌メロのセンスは素晴らしいですね。2曲目7分の大作“Long Time”をはじめそこかしこにプログレのフレイバーも散りばめられてます。キーボードバンドだからこそこういう芸当もできるのだね。ジャケも含めハイレベルなデビューアルバムだと思うよ。いきなり日本で売れちゃったビッグ・イン・ジャパン。これまたQUEENとの共通点(笑)



#1188 / HELLUVA BAND / 1976

★★★★

Angel helluva band (320x320)

今回は2ndアルバム「華麗なる貴公子」です。リリース年から考えてアルバムタイトルはQUEENの「華麗なるレース」から頂いたと思われます。邦題とは裏腹に今回はちょっと地味かな。1曲目“Feelin’ Right”はANGELらしくてインパクトがあるものの、その他はちょっとね。ジャーニーとタイトル被りの“Anyway You Want It”とか馴染みではあるもののちと弱い。“Mirrors”は良いかな。パワーバラードの“Feelings”もまずまずの出来。フランク・ディミノ節とも言える旋律で気持ち良さそうに歌ってらっしゃる。ラストの“Angel Theme”はタイトルから期待したがそれほどでもないね。バンドのテーマでしょ!? もう1度作り直しても良かったんじゃないか?というわけで…1stの路線でいくのか、3rdの路線でいくのか、つまり兄貴分のKISS路線でいくのか、ヴィジュアル被りのQUEEN路線でいくのか、ジェフリアとその他メンバー間で意見が分かれたのかな。



#1483 / SINFUL / 1979

★★★★

Angel sinful (318x320)

スタジオ盤ラストアルバムとなった5th「蘇った天使たち」です。当初は「BAD PUBLICITY」というタイトルでリリースしてすぐに変更されたとのこと。らしい曲も聴けますが、総じてポップテイストが増大。ちょっと恥ずかしいタイプの領域に片足を突っ込んでしまった感があります。ジェフリアもさぞやる気が出なかったことでしょう(言い出しっぺだったりして笑)いちばん良かったのは“You Can’t Buy Love”だね。パンキー・メドウズのツインギターが過去の作品を髣髴とさせる曲で、歌メロも及第点だ。これだけは前作、前々作あたりに入れた方が良かったね。他の曲はありがちなUSハードポップ路線。ヒット曲狙いが見え見えだ。やっぱANGELはジェフリア主導のプログレハード風味が持ち味でしょ。バンドの状態は前作あたりから下降気味だったらしいです。“Winter Song”を締めくくりにしていれば有終の美だったのに、この1枚がバンドの歴史に味噌を付けた気がしてちょっと残念。解散後のジェフリアは御存じの通り、自身の名を冠したバンドやHOUSE OF LORDSで復活します。



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