パイレーツ・ロック
パイレーツ・ロック
#134 / The Boat That Rocked / 2009 / UK-Germany
監督/脚本:リチャード・カーティス 撮影:ダニー・コーエン 出演:トム・スターリッジ, ビル・ナイ フィリップ・シーモア・ホフマン ニック・フロスト, リス・エヴァンス ラルフ・ブラウン, タルラ・ライリー ケネス・ブラナーほか
まず原題がいいね。66年という時代背景が心地よく(船上での話なので音楽や衣装に頼るしかないのだが)、個性的でrockな面々によって船上で繰り広げられる数々のエピソードが面白いです。新旧リーダー格のチキンレースが最後まで効いてました。沈没する船と運命をともにしたはずの伯爵が水中から飛び出してガッツポーズとはね、これはもう「ロックンロール」と叫ぶしかないでしょう。オーナー役のビル・ナイはおいしいところをもっていくね。「パレードへようこそ」もいい役だった。救助に駆けつけるリスナーたちの多種多様な船団(これまた「パレード…」に酷似)もロックンロール。流れる曲もロック一辺倒ではなく、いい塩梅に場面にふさわしいチョイスに。そういえばビートルズはなかったね。著作権の問題的な?ロックンロール魂は受け継がれるってことでエンディングのダンスシーンでは80年代の”レッツ・ダンス”でしたが…他に選択肢があっただろうに。さてはデヴィッド・ボウイのファンか!?