Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

VOIVOD

VOIVOD(Canada/加)

#514 / ANGEL RAT / 1991

★★★★

Voivod angel rat2 (320x320)

まずバンド名のインパクトが凄いでしょ。昔GOGMAGOGなんてスーパーグループ(ポール・ディアノ、クライヴ・バー、ヤニック・ガーズ、ピート・ウィリス、ニール・マーレーの5名。IRON MAIDENDEF LEPPARDWHITE SPIRITというほぼNWOBHM仲間)がいましたが、それと同等に目を引くネーミングだ。元々はIウムラウトでVOÏVODでした。ウムラウトも何気にインパクトあるよね。そして爬虫類系ヴォーカル(芸名Snake)と妙なギターコード(チューニングを変えてるらしい)もかなり個性的です。怒涛のスラッシュだった初期作品も懐かしく捨て難いんだけど(レコード買っちゃったしね)少しずつ音楽性を変化させて独自のSFプログレッシブ路線を確立したこの6thアルバムをイチオシとしておきます。とにかく不思議な魅力があるんだよね。この前後のアルバム(5th「NOTHINGFACE」7th「THE OUTER LIMITS」)も同一路線なので、今作が気に入ればお勧めです。ヴォーカルが交替した8thと9thでヘヴィ路線を打ち出した後の2001年には、Snake復帰と共に元METALLICAのジェイソン・ニューステッド(芸名Jasonic)が加入します。そして…2005年この妙なコードを奏でていたギタリスト(芸名Piggy)が亡くなってしまいました。



#923 / NOTHINGFACE / 1989

★★★★

Voivod nothingface (317x320)

サイケな雰囲気を纏ったサイバーなプログレメタルに完全移行した5thアルバムです。暴虐スラッシュもよかったよ。何しろレコードを2枚買いましたから。ドラマーが毎回手掛けているらしいジャケにも惹かれたよね。特に「KILLING TECHNOLOGY」ね。前作からも今回の路線は予見できましたが、今回レーベル移籍に伴って音質が大幅に向上してリズム陣の音がタイトになり、確実にワンランク上の作品になりました。オリジナリティが炸裂してるからこそ、ピギーの不協和音変則コードも数は減っても威力を発揮できるというもの。「あの音が同時に出るのはおかしい!」「どうやっても押さえられない!」と話題になったらしいですな。蓋を開けてみたら、変則チューニングだったと。色んなことを考える人がいるもんだね。探究心旺盛なプロのギタリストだ。PINK FLOYDのカバー“Astronomy Domine”が違和感なく溶け込む雰囲気のアルバムということで全体像を察して頂けるでしょうか。20年分アップデートされたナイスカバーに仕上がってます。歌メロはほぼニューウェーブ系?で短いフレーズの繰り返しが多いのが特徴でしょうか。リフを歌ってる感じかな。ヴォーカルパートを管楽器に置き換えたらメタルクリムゾンという感じもする。



#1470 / KILLING TECHNOLOGY / 1987

★★★★

Voivod killing technology (320x319)

当時レコードを買った3rdアルバムです。バンドの変遷から見ればスラッシュメタル時代の作品ですが、あらためて聴くと後のスタイルが垣間見える個性的なスラッシュ・アルバムだと思います。基本的にはコードリフで押しまくるスタイルで、曲中ほぼ漏れなく妙なギターコードが登場するというパターン。これが不穏な空気感を醸しており、聴いてて気持ちがザワつくわけだな。人によっては不安を感じるかもしれないし、不快感を覚えるかもしれない変則コードだ。そんなわけだから、スラッシュメタルを聴き漁っていた当時でも「マイナー系の変わり種」として認識(そもそもカナダ産スラッシュは珍しい)しており、スタイルは違えどTANKARD「ZOMBIE ATTACK」(86)やDEATHROW「SATAN’S GIFT」(86)なんかと同じ括りにしてたよね。これらもレコード買いました。ちなみにこの2バンドはジャーマン・スラッシュ第2世代でともにデビューアルバム。四天王を筆頭とするUS勢やドイツの三羽烏を追い落とすべく、スラッシュメタルの新たな可能性を探していた熱い時期だったよね。レコードを買った手前、当時師匠に推してみましたが、ことごとく却下されましたな。



#1674 / DIMENSION HATRÖSS / 1988

★★★★

Voivod dimension hatross (320x319)

スラッシメタル作品「KILLING TECHNOLOGY」とサイバープログレ作品「NOTHINGFACE」を繋ぐ4thアルバムです。音質は前作のそれですが、曲のパターンは、次作で開花する形がすでにここにあるって感じでしょうか。「KILLING…」の発展型とも言える稀有なスラッシュ・メタルをやっておりますが、このバンドの場合、ギリ今作までをスラッシュメタルに括ることが多いようです。音質に因るところも大きいと思われますが。レーベル移籍がもうちょい早ければ「NOTHINGFACE」や「ANGEL RAT」と括られる作品になっていたかもしれません。まあ分類はあまり意味ないかな。というわけで、とにかく音質です。ちょうど録音技術の過渡期でしたよね。この時期を境に、ある程度お金がかかっているアルバムは軒並み音質がグンと向上しました。何かしら録音技術の革命があったに違いない。後にスネイクが抜け、ベース&ヴォーカルが加入してメタリックになってもチェックし続けましたが、スネイク復帰、ジェイソン・ニューステッドが加入した作品を聴いたのが最後になってしまいました。悪くはなかったんだけどね。



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