VAGABOND
VAGABOND(Norway/諾威)
#1869 / VAGABOND / 1994
★★★★
ロニー・ル・テクロ、モーティ・ブラック、ダグ・ストッケのTNTチームに個人的に大好きなシンガー、ヨルン・ランデが加わったバンドのデビューアルバムです。ドラマーは知らない人。メンバーはほぼTNTですが、当然TNTとは違う音楽を演っております。どことなくVAN HALENみたいに唯一無二な音楽に聴こえたりするあたり…このランデとテクロの化学反応、北欧版デヴィッド・リー・ロスと北欧版エディ・ヴァン・ヘイレンが誕生した瞬間かも。”Do You Like It?”なんてかなり風変わりな曲なんだけれど、テクロの後の方向性に繋がる方向性が垣間見える。ミューージシャンズ・ミュージシャンの代表格、KINGS Xあたりの方向性と同一でしょうか。ランデの歌唱がまた凄いんだな。テクロの要求どおりの仕事っぷりはさすがの一言に尽きる。とにかく多彩。普段あまり聴かない曲調の中であっても、引き出しの多さを披露する結果となりました。「俺はどんな曲だって歌えるぜ」と。てかホントにデイヴに似てるんじゃないか!? ※VAGABOND:放浪者。我々世代はすでに「天才バカボン」によってこの単語に接していたという事実。