TURISAS
TURISAS(Finland/芬蘭)
#1889 / THE VARAGIAN WAY / 2007
★★★★

ヴァイキングの勇壮な部分にスポットライトを当てたバンドの2ndアルバム。トレードマークのウォーペイントが似つかわしい音楽だ。オケ(シンセ)が効果的に楽曲を盛り立てる。定番であるクリーンヴォイスとデスヴォイスの対比は、ENSIFERUMにも受け継がれるパターン。ヴァリャーグ(スカンジナビアから移動してロシアに出現したヴァイキング)が辿った道を巡るストーリーアルバムらしい。ジャケは海賊船、裏ジャケには当時の黒海周辺地図。2曲目のメインメロはRUNNING WILDあたりを想起させる。ドイツのビアソングのルーツは北欧のヴァイキングなのかな。長い歴史の中、スラブとゲルマンが仲良く暮らす地域があったと信じたい。バイオリンがリードする#5が素晴らしいです。緊張感を伴うスピード曲ながら、多国籍感をも醸すという逸品。メロから察するに…ストーリー上トルコあたりに到達した場面かもしれない。そして、オケ、コーラス隊など持てるものをフル稼働し、多彩な展開で盛り上げまくるラス曲にて物語は大団円を迎えるのでした。個人的理由で概ね2007年作品ばかりになってしまったプチ・ヴァイキング・フォークメタル・ターンでしたが、偶然にもこのジャンルとしては当たり年だったね。ENSIFERUMもFALCONERもTURISASも思った以上に楽しめたよ。もう1枚くらい聴いてみようと思わせてくれました。てかヴァイキング・メタル好きかも。