TRANCE
TRANCE(Germany/独)
#211 / VICTORY / 1985
★★★★★
知名度はイマイチかもしれませんが、この3rdアルバムを隠れ名盤に認定いたします。時としてこういう掘り出し物と出会えるからやめられないのだよ。絶叫系だけどしっかりを歌う(時折音は外す)ダミ声ヴォーカルに哀愁のメロディのミスマッチがクセになります。特にギターのメロがいいね。テクではなくメロで聴かせるタイプです。曲は概ねシンプル路線で決してバラエティに富んでいるとは言えませんが、どれもこれも不思議と印象に残る曲ばかりなのね。耳を惹くソロ(思わずコピーしちゃったほど。そう、さほど腕に覚えがなくともコピーできそうなところがまたいいのね)が聴けるオープニングの”Night Is On”、印象的なリフの”We Are the Revolution”をはじめ、”Back Home”、”Rien Ne Va Plus”、アカペラ部が際立つ”Break the Chains”、”One Man Fighter”、”Apocalypse Now”、”Victory”まで、よく聴いたからすべてハッキリ覚えている。基本的に曲のタイトルが、シンプルにサビメロで歌われているから、即座に曲調が思い浮かぶシステムですね。実にわかりやすい。感触としてはACCEPT系と言えなくもない。ワイルドと哀愁のミックス具合とか。ACCEPTほどの完成度はないけどね、この際それはどうでもいい。これも同級生のTTに録ってもらいました。B誌の高得点レビュー(特に編集長の)に全幅の信頼を寄せ輸入盤を買い漁っていた彼。結果として失敗は少なかったかもね。TTのイチオシは”Break the Chains”だったと記憶しています。ちなみにジャケはダサい。