TANGERINE DREAM
TANGERINE DREAM(Germany/独)
#1322 / FHAEDRA / 1974
★★★★
67年デビューの最古参ですね。サイケロック時代…ドイツで言えばクラウトロックに他ならないわけですが、とりわけ電子音楽のオリジネーターという存在なんですね。同郷のKRAFTWERKはプログレにカテゴライズされませんが、このバンドはプログレに分類されたりする。その辺がこのバンドの特徴なのかもしれない。創始者は、あのサルバトール・ダリとコラボったことがあるというエドガー・フローゼ(2015年1月20日死去)です。そこにクラウス・シュルツ(即脱退してASH RA TEEMPELへ)とコンラッド・シュニッツラー(即脱退してクラスターへ)が加わってデビューしすると。紹介するのはプログレに新風を吹き込んだと評される5thアルバムです。しかし、これが名盤なら他のアルバムはどうなっちゃうのって印象(笑) 下手すりゃBGMですよ。個人的には楽しみ方がよく分からない厄介なタイプの音楽だ。ここはやはり、世間の評価はさておき少しでも馴染みのあるアルバムを選択すべきだったかも。その昔クロスオーバー・イレブンでエアチェックしたのはどうやら79年リリースの12th「偉大なる標的」収録の“冒険飛行”という曲だったようなので、次機会があればソレだね。この作品はドラムもギターも居るから聴きやすいはず。それからこのバンドは、イタリアのGOBLINよろしく映画のサントラを数多く手掛けております。最初のサントラは「恐怖の報酬」のリメイク(ウイリアム・フリードキン監督)でした。
#2113 / FORCE MAJEURE / 1979
★★★★
件の9thアルバムです。収録曲は3曲で、それぞれ17分超、7分半、14分半という尺。”冒険飛行”は2曲目だったけれども…どうも記憶にないんだね。どうやらクロスオーバーイレブンでエアチェックしたのは1曲目のタイトルチューンだった可能性が高くなりました。むしろこっちの方が聞き覚えがある気がする。17分を超える大作でも、クロスオーバーイレブンならオンエアしてもおかしくないし。個人的には良いアルバムだと思う。やっぱこうでないとね。コレは聴くに堪え得るプログレだ(笑)。意外なことにギターが活躍していたりするんだな。”チューブラーベルズ”のようでもあり、イタリアの誰かさんぽかったり、とりあえず「フィードラ」より遥かに好印象でした。が、某サイトのTD歴代アルバムランキングによると…1位が「フィードラ」…今作は7位となっており、つまりは聴く人の好みということかな。プログレからアンビエントまで、音楽性の変化が激しい集団らしいから、初めて耳にしたのがどの作品だったかが大事なのかも。こうなるとあと2~3枚聴いてみないと結論は出せないかもしれないね。機会があれば次は「リコシェ」とか「ルビコン」あたりをチェックしてみようかなと。