Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

STEVE VAI

STEVE VAI(US/米)

#428 / PASSION AND WARFARE / 1990

★★★★

Steve Vai (320x320)

ギター・インスト・アルバムの金字塔ということでいいよね。速さ競争がひと段落したところに登場した、メジャー感のある新しいタイプのギターアルバムです。冒頭からヴァイ節全開。“Maybe human…still animals…”期待感を煽られる台詞。果たして期待通りの煌びやかなプレイが炸裂しますよ。ジョー・サトリアーニからギターを習い、フランク・ザッパの一門に加わり、メタル畑ではグラハム・ボネットのALCATRAZZでその特異性を如何なく発揮し、更にはデヴィッド・リー・ロスと2枚のアルバムを製作、とどめはデヴィッド・カヴァーデイルのWHITESNAKEで「SLIP OF THE TONGUE」をレコーディング、という輝かしいキャリア。そのキャリアを引っ提げて作られたのが本作というわけで、漂うメジャー感には斯様な裏付けがしっかりあるのでした。その後グラミー賞の栄誉も授かり、ソロアルバムもコンスタントに発表してるんだけども…方向性がどうもね、ザッパ師匠的発想なんだろうか、難解と評される類の作品にはあまり魅力を感じないかな。最初に聴くならコレにしましょう。



#1641 / SEX & RELIGION / 1993

★★★★

Steve Vai sex and religion (314x320)

ザッパ・ファミリーからメタル畑に飛び出して一気に注目されたギタリスト。ヴォーカル(ギタリストでもある)にデヴィン・タウンゼンド(当時21歳の新人でした)、ベースにT.M.スティーヴンス(空耳アワーで有名な「尼、僧侶 / I’m Zulu」は彼の声らしい)、ドラムにテリー・ボジオ(ザッパ・ファミリーでもある)を迎えてVAIというバンド名義で作られた4thアルバムです。ヴァイのギターは後の作品と比べると結構出番が多く、ヴォーカルやキーボー、シタールまで披露しています。特徴のある歌メロやハーモニーはデヴィンがもたらしたものでしょうか。その後の彼の作品も何枚か聴きましたが…音の洪水状態の音楽はイマイチ好きにはなれなかったけど、メロディラインはこんな感じだったと思う。バラエティに富んだ内容です。お約束のインスト曲もあるのだが、今回は新人ヴォーカルを擁してのバンド形式であるからして、ソロアルバム感はあまりない。難解さ(ザッパ化)に拍車がかかる後の作品に比べたらこっちの方が断然いい。ラストに長尺曲が連続しまして、やはりハイライトは生命讃歌“Down Deep into the Pain”でしょうね。曲者揃いのスーパーグループによるいいアルバムなのに、コレに続く2枚目は無かったね。



#1964 / ULTRA ZONE / 1999

★★★★

Steve Vai ultra zone

1曲目こそまたどうなることやらと心配したが、聴き進んでみると…ちょいちょい退屈な場面はあるものの、割と大丈夫なアルバムでした。「PASSION AND WARFARE」はギターインスト・アルバムとして画期的でした。VAI名義の「SEX AND RELIGION」では、新人デヴィン・タウンゼンドおよび凄腕リズム隊T.M.スティーヴンスとテリー・ボジオというメンツで、ギターインストではないヴォーカル入りのコンセプト・アルバムに挑戦した。前作「FIRE GARDEN」はインスト・パートの前半と、ヴォーカル入りの後半に分けられていた。自身によるヴォーカル、エレクトリック・シタール、サンプリング音源などの要素が微妙で、難解さに拍車がかかった印象。で、これらをすべてひっくるめたのが今作という感じ。飽くなき挑戦とも言えるけど、ちょっと欲張りすぎたかね。個人的には今作きっかけ(正確には積み重ね)でVAIのアルバムは聴かなくなってしまいました。そうだ、「FLEX-ABLE LEFTOVERS」も聴いたな。けど、更なる難解さだった。出自のZAPPA師匠に倣ったのかもしれませんね。#13の「”Asian Sky”にはB’zがゲスト参加。こちらもいい意味で期待を裏切る内容。稲葉さんの歌唱も違和感なく曲(洋楽)に溶け込む。B’zでの長きに亘る経験が活かされたね。



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