SOLSTICE
SOLSTICE(UK/英)
#1127 / SILENT DANCE / 1984
★★★★
MARILLIONと同じ頃にデビューしたプログレグループはとりあえずポンプロックに括られがちですが、まあ実際そういうバンドも多々あるんだけども、これはいい意味で一味違ったね。まず印象的なのは、歌メロも含めてアニー・ハズラム的な女性ヴォーカルの存在です。70年代末期RENAISSANCEの雰囲気だね。ヴァイオリン主導ってところが大きな違いだけれど、アコースティックな響きは立派な癒し系でしょう。各曲バラエティに富んではいるのだが、それもごく狭い範囲での話だからね、RENAISSANCEのようなクラシカルなスリリングさは期待しないでね。音が薄っぺらいのはマイナスポイント。この時期にありがちな音質だと思う。ちなみにギタリストはMARILLIONの前身バンドに在籍していたらしい。このデビュー作では大人しいけど97年の3rdではヴァイオリンより目立ってます。
#1743 / CIRCLES / 1997
★★★★
夏至、冬至をsummer/winter solsticeと言います。93年に10年ぶりの2ndがリリースされ、それに次ぐまあまあ普通のスパンで出てきた3rdアルバム。とはいえ、2ndでもオリジナルメンバー2名以外全部入れ替わってたけど、またこの3rdはブレーン2名以外総入れ替えがなされてます。ドラマーが元JETHRO TULLのクライヴ・バンカーに交代したことで、ペラペラリズムが改善されました。シンガーも入れ替われど、とりあえず全て女性だから、コンセプトはそのものは変わっていないわけですな。(デビュー作のシンガーがいちばん良かったけど) もうひとつの個性、ヴァイオリンも然り。今回はギターが頑張ってる印象があるね。まあなんとなく3枚聴いてしまったグループなんですが、おそらくこうした癒し系に飢えていた時期だったのでしょう。立て続けに購入したと記憶している。やがて飢餓感は満たされ、現在は1枚も手元に残っておりません(笑)