Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

SOFT MACHINE

SOFT MACHINE(UK/英)

#563 / BUNDLES / 1975

★★★★

Soft Machine bundles

先に紹介したCARAVANの兄弟バンドにしてカンタベリー・ジャズロック第一人者のイチオシとして、このアルバムを薦めるのはお門違いってことは承知の上で、敢えてチョイスしてみました。が、最早ここにはデヴィッド・アレンも、ケヴィン・エアーズも、ロバート・ワイアットも、ヒュー・ホッパーも、エルトン・ディーンもいません。そして最後のオリジナルメンバーであるマイク・ラトリッジもこのアルバムを最後に脱退してしまうのでした。アルバムタイトルも前作まで続いた数字(序数)じゃなくなってるからね、カンタベリー系なれどカンタベリー系にあらずといった趣の作品ではある。では何故今作をイチオシとするのか?それは、遂にギタリストが参加した作品だから。しかもそれがアラン・ホールズワースとなれば黙ってはいられない。やっぱギターはいいよな~。というわけで、ホールズワースがフュージョン色を持ち込んだ8thアルバムです。ホーンセクションがギターに代わっているのが最大のポイントですが、そこはホールズワースのいい意味でギターっぽくないプレイスタイルおよび音色ゆえ、管楽器的プレイも余裕綽々、違和感がないのだよ。1曲目の”Hazard Profile Part1”から全開のホールズワース、下手すると、ホールズワースのソロアルバムにソフツが参加しているみたいだ。中盤のアコギ小曲に続くタイトルチューンも然り。ミニマルミュージック(メロディは最小限に一定のフレーズを反復させる音楽)で締めくくるところも余韻があってよろしい。カンタベリー系とか関係なくなっちゃってるけどもだ、唯一のホールズワース参加作品で、しかも弾きまくっているのだから、貴重な作品であることは間違いない。ぶっちゃけSOFT MACHINEは「3」「4」とコレしか聴いてません。カンタベリー系にはそれほど思い入れはないのですが、時折こういう作品もあるから困っちゃうよね。縁があったら他の作品も聴いてみたいと思います。



#786 / FOURTH / 1971

★★★★

Soft Machine fourth (320x320)

KING CRIMSONと並び称されるほどのビッグネーム(カンタベリー・ジャズロックの始祖)の最高傑作アルバムです。とうとうオールインストになりました。さっさと結論を言ってしまうと、四天王をはじめとする王道プログレがお気に入りの耳には厳しいかもしれません。ジャズロックは人を選ぶと思うわけ。少なくとも自分周辺にジャズロックを嗜好する者は皆無です(笑) 自身の経験としては色々聴いてみることに尽きると思う。王道とジャズロックの架け橋はCAMELやCARAVANあたりでしょうか。徐々に接近する作戦だね。イギリス以外でもAREAとかGONGとか欧州各国に架け橋的グループがいるので聴いてみるといい。というわけでワンクッション、ツークッションが必要なくらいのガッツリ・ジャズロックです。ロバート・ワイアットのリズム制御がなければ最早フリージャズ?(フリージャズ化を良しとせず、更にはヴォーカル曲が無くなったこともありワイアットは今作で脱退)クリムゾンの管楽器が出てくる場面が連続してる感じだ。サックスとかトロンボーンとかコルネットとかフルートとかクラリネットとか…。しかしさすがに最高傑作と誉れ高き作品、密度が濃いです。前作は2枚組のヴォリュームもあって、アンビエントな(個人的には要らない)パートが多々ありましたが、今回は大丈夫。サイケ→ジャズロック→フュージョンと変遷を重ねているそうなので、機会があれば初期のサイケなアルバムや「BUNDLES」の次の「SOFTS」なんかも聴いてみたいね。



#1313 / THIRD / 1970

★★★★

Soft Machine third (320x320)

アナログ2枚組で各面1曲ずつの計4曲という超大作アルバムです。YESの「海洋地形学の物語」のヒントになった作品かもね。カンタベリーミュージックの始まりはSOFT MACHINEとCARAVANということらしいから、絶対に聴かなければならないわけだ。メンバーの入れ替わりが激しく、その時々によって結構色合いが異なる点はKING CRIMSONと同様ですが、3rd~5thあたり(まず4thでしょ。ジャズロックはクセがあるから1枚で合うか合わないか分かると思う)を聴いておけばいいらしいよ。個人的にはギターが聴ける「BUNDLES」もおすすめ。ヒュー・ホッパーのベース、ロバート・ワイアットのドラムとヴォーカル、マイク・ラトリッジのオルガンとピアノに、サックス、ヴァイオリン、クラリネット、フルート、トロンボーン等がリード楽器として花を添えるパターンです。まあとにかく長い(笑) 通して聴くにはかなりの集中力を要します。C面を占める“Moon in June”でワイアットのヴォーカルが登場するとほっとする。しかしこれ以降、ヴォーカル曲はなくなり完全にインストバンドとなります。



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