Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

SLAYER

SLAYER(US/米)

#53 / REIGN IN BLOOD / 1986

★★★★★

Slayer (320x320)

スラッシュメタルの金字塔にして、バンドの最高傑作3rdアルバム「血の王朝」です。激烈音楽の歴史においてそう認知されているわけだから、とにかく聴かないとね。伝説となりつつあるドラマー、デイヴ・ロンバードも、高速ツーバスはもちろん全てにおいてキレッキレです。10曲収録でトータルタイムが28分という潔さ!当時の感覚でも損した感は否めませんが、40分の演奏が28分に凝縮されていると思えば許せる!? 最後には雨の音が延々と続きます。エンディング曲は”Raining Blood”、REIGNとRAINのダブルミーニングでしょうか。リック・ルービンがプロデュースを務めました。作詞作曲はすべてジェフ・ハンネマンとケリー・キングのギターコンビ。ところでケリー・キングってどうかね?デイヴ・ムステインも「あいつは要らねえ!」とコメントしてたけど、どうやら曲作りには欠かせないらしい。問題はプレイか。SLAYERのキーパーソンはやっぱりジェフ・ハンネマンでしょう。アルバムのオープニングを飾る名曲“Angel of Death”はその歌詞が問題になりました。「死の天使」というのはナチスの医学者ヨーゼフ・メンゲレの二つ名です。アウシュビッツで人体実験をした死の天使。各器官の反応を見るため麻酔なしで色々やっちゃうわけね。そこから前出“Raining Blood”まで一気に駆け抜けます。アルバムタイトル「血の統治」を表現したジャケもそれ風で結構ヤバめ。ライブでのアルバム再現をDVD化した「STILL REIGNING」も是非見ましょう。オープニングのトム・アラヤの第一声にはズッコケるけど(笑)ラストの血の雨の中での演奏は必見です。



#539 / SEASONS IN THE ABYSS / 1990

★★★★

Slayer seasons in the abyss (320x320)

輸入盤が安かった円高時代、スラッシュメタルにハマってよく色々買いました。B級もC級もお構いなし。音質も無視。とにかく速けりゃ何でもクールだった。思えば行きつけの貸しレコード屋にスラッシュメタル系のアルバムは少なかったように思う。そりゃそうか、借りる人が少ないもんね。さてSLAYERですが…正直なところよく聴いてたのは「REIGN IN BLOOD」まで。結局のところ何かがちょっと違うって感じたのでしょう。このアルバムにおいては、ザクザク感もSTOP & GOのメリハリも少しずつ物足りない。いくらデイブ・ロンバードが正確なリズムを刻んでも全体的に「モサっと」「ダラっと」「ゴチャっと」してる気がする。伝わらないだろうけど…。好みの問題だよね。つまり…それぞれにそれぞれのBIG4があるってことかな。



#841 / SOUTH OF HEAVEN / 1988

★★★★

Slayer south of heaven (320x320)

毎年恒例のBBQをのんびり楽しんでほろ酔い気分の今日、サウンドの要ジェフ・ハンネマンの訃報が世界を駆け巡りました。49歳とは何とも残念。というわけで4thのご紹介。SAVAGEとMETALLICAに衝撃を受けたのは単純にスピード。その流れでスラッシュメタルにハマって「REIGN IN BLOOD」に辿り着いたものだから、どちらかと言えばこのアルバムでズッコケた派なんだけどね。今聴くと3rdと4thの間にそれほどの差を感じないのが不思議なくらい。JUDAS PRIESTの「異端からの反撃」をカバーしている以外はどこを聴いてもスレイヤーなアルバムです。「ハッキリ言っちゃうとBIG4の中では一番聴いてないバンドだったりする。それでも何となくCDは買ってるし、もちろんBIG4のDVDも買った。6日はウチで恒例の飲み会だからDVDを見ようかね。



#953 / HELL AWAITS / 1985

★★★★

Slayer hell awaits (320x320)

最初に聴いたSLAYERのアルバムはこの2ndでした。当時は「速いだけじゃん!」と切り捨てた記憶があります。何故ハマらなかったのか冷静に考えてみたぞ。今あらためて聴いてみると…誤解を恐れずに言えば結構すっきりしてて聴きやすい。「どこがだよ!?」と言われそうだけど他のスラッシュメタル作品と聴き比べてみてよ。リズムがしっかりしてるからだろうね。デイヴ・ロンバードは文句なし。トム・アラヤのベースもいいでしょう。それに重なるジェフ・ハンネマンとケリー・キングのリフワークも問題ない。とここまでは気持ちよく聴けるんだね。でSLAYERにハマらなかった理由はトム・アラヤのヴォーカル(起伏がなくワンパターン)と主にケリー・キングのリードギター(的外れなフレーズを速く弾いてるだけ)だったようです。好みの問題だからね、致し方ない。



#1653 / SHOW NO MERCY / 1983

★★★★

Slayer show no mercy (320x320)

METALLICAの「KILL ‘EM ALL」と同年(5か月遅れ)にリリースされたデビューアルバムです。そういう意味では歴史的アルバムということになっているようですが。ジャケから容易に想像できる悪魔主義的なコンセプトで売り出したわけです。音楽的には、スピード感はあるけれど割と普通のメタルサウンドです。概ねIRON MAIDENみたいな感じですが、そこから余計なものを削ぎ落としてスピードに特化した、NWOBHMからスラッシュメタルに向かおうとする音楽といったところ。METALLICAほどのインパクトはなかった。というのも、このアルバムはリアルタイムで聴いてなくて、記憶によれば最初に聴いたスレイヤーは「HELL AWAITS」だったはず。聴き方としては不正解であるからして、そりゃインパクトないわな。スラッシュメタルの勃興期に聴いてナンボの音楽だからね。プチ情報としては、1曲目のサビではジーン・ホグランが叫んでいるらしいです(笑) 最後に、スラッシュメタルの歴史を手元に置いておきたい方へ、当時世界最速と言われた“Chemical Warfare”などがボートラとして収録されてる盤をゲットすることをお勧めします。



#1902 / DECADE OF AGGRESSION / 1991

★★★★

Slayer decade of aggression

DECADE…10年の節目にリリースされた2枚組ライブアルバム。フロリダ、カリフォルニア、ロンドンのウェンブリー・アリーナ、以上3か所のライブからチョイスされています。2本のギターの使い方が巧みだなと再確認。ヴォーカルの音量が少し大きいかってくらいで、スラッシュ系のライブアルバムとしては音もいい方だと思う。伝説の「Clash of the Titans」アメリカツアーの音源と思しきDisc1が素晴らしいです。オープニングの”Hell Awaits”。”South of Heaven”から”Raining Blood”そして”Seasons in the Abyss”と、歴代スタジオ作品のタイトルチューンが繰り出されるあたりはベストアルバムといっても差し支えなかろう。そして1枚目のトリはみんな大好き”Angel of Death”で大盛り上がりだ。2枚目も1枚目ほどではないにしろ”Postmortem”が登場すれば体が勝手に反応する。やはり個人的にガッツリ聴いた「HELL AWAITS」と「REIGN IN BLOOD」収録曲が登場するとそうなるね。オーラスには”Chemical Warfare”。個人的なお気に入り曲がハンネマンの単独作品に集中しているとなれば、いよいよケリー・キングは要らないってことになってしまう。もはやヴィジュアル担当でしかない。デイヴ・ロンバードが抜けたらポール・ボスタフが代役を務め、ハンネマン亡き後はゲイリー・ホルト(EXODUS)が穴を埋めたのだが…いよいよバンドの活動は停滞している模様。勝手な妄想を語るなら、トム・アラヤが加入したEXODUSを聴いてみたい。現行ベーシスト氏には申し訳ないが。ゼトロ・スーザは残留でもよし。ダブル・ヴォーカルも悪くない。なんてね。同じような理由でリック・エメットがRUSHに加入する目はないのか。アレックス・ライフソンとのツインギター、ゲディ・リーとのツイン・ヴォーカルが成立しますけど。なんてね。



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