SANTERS
SANTERS(Canada/加)
#2044 / GUITAR ALLEY / 1984
★★★★
年代からしておそらく「友&愛」案件(そこで借りただけのこと)の1枚。サンタース兄弟を中心としたカナディアン・トリオバンドの3rdアルバムです。邦題は「ギター・アレイ~蒼きヒーロー」。トリオと聞いて即座に想起される同郷の先輩RUSHやTRIUMPHと同じ必要最小限編成なんですね。ただしこちらはメロディアスハード系なので、カナダ括りで例えるならLOVERBOYあたりに近い音楽性。TRIUMPHのリック・エメットがプロデュース。リック自身も割と好きなタイプの路線なのは当然として、且つトリオってことで放っておけなかったのでしょう。そう思って聴けば、ギターの露出度を除けばリックのソロ作品に近いものがあるかも。もちろん音が薄いとは感じない。これが縁で、後にリック・サンタース(G,Vo,Key)がTRIUMPHのツアーに参加することになり、しばしダブル・リック体制に。つまり実力は折り紙付きってことなのね。オープニングを飾る”Can’t Shake You”にバンドの魅力が集約されている。歌メロよし、ギターよし、バランス最高。FREEの”All Right Now”はオリジナルに忠実な仕上がりなだけに、かえってその実力が証明されたナイスカバー曲。ポール・ロジャースとまでは言うまいが、とりあえず上手いです。ついでにこのカバー他1曲でバッキングに留まらない素敵な歌唱を披露する女性ヴィーカルはショーン・ジャクソンという人。