ROGER WATERS
ROGER WATERS(UK/英)
#471 / THE PROS AND CONS OF HITCH HIKING / 1984
★★★★

ご存知PINK FLOYDのベーシストでヴォーカリスト。邦題「ヒッチハイクの賛否両論」。つーかこのアルバムの評価が賛否両論!雰囲気は「ザ・ウォール」に近いけど私は「否」に1票。コレを聴くと、フロイドはロジャーとデビッド・ギルモアの絶妙なバランスで成り立っていたことが良く分かりますな。ハッキリ言ってPINK FLOYDを聴いてからじゃないと面白くないと思います。ぶっちゃけるとPINK FLOYDを知ってても辛かった…ん?じゃあFLOYDを聴く前の方がいいのかな?ん~、FLOYDを聴く前の自分には戻れないから…分からん!よし、コレは聴かなくていいや。他にROGER WATERS名義だと…ほぼPINK FLOYDの曲でソロ風味は薄いしライブだけど「In The Flesh-Live」なら間違いなかろう。
#472 / IN THE FLESH-LIVE / 2000
★★★★★

というわけで…コメントしながらお薦めが変わっちゃった前代未聞のパターン。こちらは2枚組ライブ盤となっております。有名どころではTHIN LIZZYのSNOWY WHITEが参加してます。彼は「ANIMALS」にもチョイ役で関係してたようだけどファミリーと言うには…?だね。
アルバム自体はPINK FLOYDの中心人物がPINK FLOYDの名曲の数々を八面六臂の活躍で演ってるんだから文句のつけようがないわけさ。でもなぁ~、ソロアルバムとしては反則じゃないか?じゃあやっぱ「死滅遊戯」にするか!とかやってるとまたお薦めが変わっちゃうのでコレは後ほど…再度ギルモアの何かとペアでご紹介いたします。
#1303 / RADIO K.A.O.S / 1987
★★★★

84年のファーストソロ「ヒッチハイクの賛否両論」に続いて(85年にロジャーはPINK FLOYDを脱退&解散宣言)86年に手掛けたのは、反核アニメ「風が吹くとき」のサントラでした。森繁久彌と加藤治子の吹き替えによる作品のすばらしさはさておき、コレはカウントしないとすると本作は2ndソロということになります。KING CRIMSON等でお馴染みのメル・コリンズが参加。前作よりは分かりやすい作品でしょうか。今回も概ね「THE WALL」や「FINAL CUT」の延長線上にはありますが…唯一“Me or Him”で「狂気」や「炎」の頃のメロディを聴けたのが特に喜ばしい。こっちの路線で全体の半分、いや3分の1でもいいから作曲してほしかった。架空のラジオ局を舞台としたコンセプトアルバムというありがちな手法ではありますが、プログレはそこから始めるのが基本だよね。基本は大事だ。ギルモアに欠けてる部分だと思う故、フロイドが一旦解散した後の勝負は、たとえ売上は負けていても…ロジャーに軍配を上げたい。