NILE
NILE(US/米)
#1442 / AMONGST THE CATACOMBS OF NEPHREN-KA / 1998
★★★★

バンド名の通りエジプト(もしくはアラビア)風味を加味したテクニカルデスメタルがウリのバンドで、コレがデビューアルバムです。サンプル盤を頂いたりした縁で他に2枚ほど聴いてみましたが、中近東云々という観点ではコレが一番分かり安くて良かった。基本はゴリゴリのデスメタルですが、何より後の作品と比べて楽曲がコンパクトなのがいい。デス曲の合間に配置された雰囲気重視の楽曲(SE)の効果で映画のサントラのような雰囲気が感じられ、まあ歌詞は理解できないにしても、ファラオだったりオベリスクだったりチャリオットだったり、過去に見聞きしたそちら方面の情景が目に浮かびます。特に中盤の“ラムセス~”あたりからナイル流の本領発揮といったところでしょうか。デスに独自のテイストを盛った好例だ。デス度の高いデスを含みつつ全体としては比較的聴きやすいです。トータルタイムが短いのも大事。他のアルバムはね、楽曲のスケールアップに必要なんだろうけど、ちと長い。ちなみに2004年にNIGHTFALLのドラマーが加入したそうですよ。まあどうでもいいけどね。