MOXY
MOXY(Canada/加)
#160 / MOXY / 1975
★★★★★
カナダのHRバンドです。このデビューアルバムはリアルタイムでは聴いていないはず。ヤングジョッキーで聴いている可能性もなくはないが記憶にはございません。ここに収録されている“Moon Rider”を師匠に録ってもらったのがきっかけで、例の如く別のバンドを録ってもらったカセットテープの余りに入っていたのだと思う。“Moon Rider”の他に“Time to Move On”もハッキリと覚えているから、師匠は2曲録ってくれたのでしょう。その後でアルバムを丸ごとダビングしたんだな。“Moon Rider”は師匠から提示されたコピー候補曲でもありまして、何度かスタジオで試した記憶はある。実際演ってみたらイマイチってことでレパートリーにならなかった、たぶんそんな感じ。それでもだ、コピーするとなれば何度も聴くことになりますわな、そしたら愛着が湧くのも当然で、否応なしに青春の1ページに刻まれるってシステムなのね。”Moon Rider”は今聴いてもカッコいい。曲中に配された静のパートが効果的なMOXYの代表曲と言っておきましょう。全体としても、ギター主導のいいアルバムです。リード(8曲中6曲でソロを弾くのはゲストのトミー・ボーリン、第4期DEEP PURPLEですよ)もバッキングもイケてます。編成がシンプルで聴き取り易いから、ギターが2人いるバンドなら、お勧めのコピー元アルバムじゃないかな。音像としてはLED ZEPPELIN…というか同郷RUSHの1stが近い気がする。てかRUSHの1stもZEPみたいと評されてたけどね(笑) シンガーの声質も細めの高音だから、ヒステリックにならないゲディ・リーという印象だ。活動期間が短かったゆえ、RUSHやTRIUMPH等同郷の先輩たちほどの知名度は得られませんでしたが、いいバンドだったな。