MOTORHEAD
MOTÖRHEAD(UK/英)
#222 / ACE OF SPADES / 1980
★★★★

御存知HAWKWINDのレミー・キルミスター(Vo&B)のトリオバンドです。レミー・キルミスター!名前が既にカッコいいじゃん。(レミーは芸名)バンド名はHAWKWINDの楽曲から命名されました。75年デビューはRAINBOWと同じくらいで、レミーのHAWKWIND加入に至っては72年だから、さすがに活動歴は長いね。全盛期のメンバーは、レミー、ファスト・エディ・クラーク(G)、フィルシー・アニマル・テイラー(Ds)という布陣。音楽性は爆走ロックンロール!レミーの声や歌い方、ちょいとラフな演奏からHMというよりパンクの要素が強いかな。ゆえに個人的にはあまりハマりませんでしたが、スラッシュメタルの原点みたいなことを言う人もいるほどのバンドなので1枚くらいは聴いておきたいですね。というわけでこの4thアルバムです。スタジオアルバムで一番売れた作品(全英4位)でもあるし、最初に聴くならコレがおすすめ。
※2015年11月ドラマーのフィルが61歳で亡くなりました。あれからわずか1か月後の12月28日、今度は御大レミーが癌で逝去しました。70歳。酒を切らしたことがないから二日酔いを知らないと言ってたレミー。オジー・オズボーン同様不死身だと思ってたんだけどね。速攻で「極悪レミー」発注しました。
#483 / ANOTHER PERFECT DAY / 1983
★★★★

意表を突くブライアン・ロバートソン(御存知THIN LIZZY)の起用。MOTORHEADらしからぬメロディックなギターがコアなファンからブーイング状態だったようですが、私はコレが好きです。というのも実は…コレを聴くまではどういうわけかMOTORHEADとそれほど縁がなくてね。聴かず嫌いみたいな。いくつかあるんだよね、そういう巡り合わせの大御所バンドが。例えば…WHITESNAKEとか…DIOとか…。THIN LIZZYはもちろん知ってたから、その流れでやっと聴く機会が訪れたわけよ。貸しレコードだったけどね。 ところがこのアルバムは特殊であり「MOTORHEADだけどMOTORHEADじゃない」こと、全盛期のメンバーは直前のアルバム「IRON FIST」までであることを、カタログを遡って聴いてから知るのでした。ファンの反応やらフィル・テイラーの脱退やら、こりゃダメだなと感じたレミー御大、結局ロバートソンはこの1枚で解雇。新たに2人のギタリストを迎え入れて暫く4人体制で活動します。間もなくフィルも復帰して87年「Rock ‘n’ Roll」という潔いアルバムタイトルで原点回帰を宣言するのでした。
#591 / NO SLEEP 'TIL HAMMERSMITH / 1981
★★★★

全英No.1に輝いた名作ライブということで意見が一致しているアルバムです。ヒット作となった「ACE OF SPADES」後のライブだけに全盛期中の全盛期と言ってもいいでしょう。メンバーはもちろんレミーとファスト・エディとアニマル・テイラーだよ。最初に聴く1枚はコレでもいいね。もはやベスト盤です。オープニングの“Ace of Spades”からモーターヘッドの世界に一気に引き込まれるでしょう。“No Class”も“Overkill”も“Bomber”も収録。そして締めくくりは“Motorhead”で決まり。個人的には元々の11曲入りで満足ですが、これから聴こうという人は2001年リリースのコンプリートエディションを是非。ボーナスディスクに7曲追加収録されているらしいよ。