LARRY CARLTON
LARRY CARLTON(US/米)
#1978 / NITE CRAWLER / 1978
★★★★
ジャズ・フュージョン系ギタリスト、ミスター335の3rdアルバム「夜の彷徨(さまよい)」です。基本的に曲がキャッチ-で、この手の音楽としてはとっつきやすい。同時代のリー・リトナーよりも広く受け入れられそう。日本でも和田アキラや高中正義が同じような立ち位置だった。キャッチ-なところが嫌という人もいるだろうが、それは仕方のない事。個人的には長らくオープニングの”Room 335”しか知らなかったし、何より時代からして今作しかない。高校時代はフォークソングから始め、間もなく別団体のバンドに加入することに。そこには師匠(G)、トグソ(Ds)、ロンリ(B)、ロンリの兄(Key)がいて、たぶんロンリ兄主導で選曲が行われており、たしか”ルーム335”が候補に挙がっていたような。他にもCAMELの”Lady Fantasy”とか。Vo&Gとして加入した時にKeyは脱退。間もなく師匠の提案によりBOW WOW三昧となるわけだ。というわけで、歌入り(自身が歌ってます)もあるけれど基本インスト・アルバムです。ドラマーにはジェフ・ポーカロ。鍵盤もベーシストも凄腕。ギターの音色はセミアコES-335丸出しの音かと思いきや、結構歪んでいたりする。アルヴィン・リーほどではないが…てか彼の”Big Red”はセンターピックアップが増設されたHSH仕様だからね、歪ませる気満々なので比較にならんわな。前出曲以外もギターを堪能できます。スピード感が心地よい”Point It Up”や各楽器のソロパートを繋げたような”Rio Samba”など。”Don’t Give It Up”も弾きまくってるね。フュージョン入門編としておすすめです。