Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

KEVIN AYERS

KEVIN AYERS(UK/英)

#1317 / WHATEVERSHEBRINGSWESING / 1971

★★★★

Kevin Ayers 彼女のすべてを歌に (320x320)

カンタベリーロック発祥の地はロバート・ワイアットの母親が営む下宿屋だったそうです。そこにできたコミュニティーからCARAVANとSOFT MACHINEが生まれたと。そのソフツがまだサイケロックだったデビューアルバムに参加したベーシストがケヴィン・エアーズで、紹介するのは3rdソロアルバム「彼女のすべてを歌に」です。イントロとアウトロで同一のSEが使われているあたりコンセプトアルバムと推察できます。「チューブラー・ベルズ」以前のマイク・オールドフィールドがギターとベースで、ソフツ脱退後のロバート・ワイアットがコーラスで、それぞれ参加してます。オープニングはスケールダウンした“原子心母”といった趣でPINK FLOYD調。その後のバラエティ豊かな曲は、シド・バレットの世界観とイメージが被る感じ。顕著な違いはバリトンヴォイスかな。アルバムは小川のせせらぎに乗せた美しいメロディで締めくくられます。驚くなかれ、どうやらこのレコーディングセッションにシドが参加していたそうだ!PINK FLOYDは67年にSOFT MACHINEは68年にそれぞれデビューアルバムをリリース。ソロデビューはシドが70年でエアーズが69年と、年齢も音楽性も、そしてアルバム1枚でバンドを離れた点まで、同じような境遇の二人だけに、ありそうな話ではある。シドは2006年に60歳で、エアーズは2013年に68歳で亡くなりました。



#1759 / THE CONFESSIONS OF DR. DREAM AND OTHER STORIES / 1974

★★★★

Kevin Ayers 夢博士の告白と

最初のソフツでベース&ヴォーカルを担当した「ウェリントン・ハウス」出身ミュージシャンです。地中海やモロッコへの放浪の旅で出会った音楽がこの人の音楽を特徴付けているとか。いい意味での多種多様性ってことでしょうね。ジミヘンの前座としてのアメリカ・ツアーに疲弊してソフツを脱退、ベースを売り払って、大好きなスペインのイビサ島での充電期間にソングライティングに目覚めてソロ・キャリアを歩み始めるという流れ。今回紹介するのは、多くのゲストを迎え最高傑作との声も聞かれる5thアルバム「夢博士の告白とその他の物語」です。知ってる名前を列挙すると…マイク・オールドフィールド、マイケル・ジャイルス、マイク・ラトリッジ、ニコ、オリー・ハルソール、兼プロデューサーのルパート・ハインあたり。バラエティ豊かな楽曲構成から想起したのはフランク・ザッパの「SEEK YABOOTHI」でした。目玉であるはずの20分の組曲は期待外れ。継ぎ接ぎ感丸出しで統一感に欠けますな。個人的にはボートラ部分の方が良かった…声質は全く違えどトム・ウエイツとかビリー・ブラッグとか。いわゆる朴訥ソングだね。



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