JERUSALEM
JERUSALEM(Sweden/瑞典)
#2072 / PROPHET / 1994
★★★★

75年結成だから、かなりのベテランバンド。75年だよ、QUEENの「オペラ座の夜」が発表された年、はたまたRAINBOWがデビューアルバムを…というくらい古い、ABBAを除いては北欧の音楽事情など知る由もなかった時代。今作はゼロ・コーポレーションから日本盤がリリースされた6thアルバムです。ハードロックと呼ぶにはちょっと…音楽性はU2みたいな感じかな。とりあえずこのキャリアであるが故、クリスチャン・ロックのはしりであることに疑いはなさそう。ギター兼任シンガーの太い声質がエモーショナルな楽曲にマッチしており、気合が入った時のボノのようでもある。オープニングの”City on Fire”がこのバンドの真骨頂と思われますが、徐徐に盛り上がる感じが素晴らしい。一方でファルセットを交えてしっとりと聴かせる”Berlin 38(Next Year in Jerusalem)も良かった。オーラスの”Soldier”も1曲目と同様の手法で、「ハレルヤ」を連呼しつつ盛り上がるクリスチャンロックが堪能できる。どこぞの教会で演奏する様が思い浮かびます。後にも先にも今作しか聴いていませんが、バンドは現在も存続中らしい。