JEFF BECK GROUP
JEFF BECK GROUP(UK/英)
#262 / JEFF BECK GROUP / 1972
★★★★★

第2期ジェフ・ベック・グループの2枚目、通称「オレンジ・アルバム」です。第2期のドラマーはCOZY POWELLなんだよ。あとは黒人が2名(ヴォーカルとベース)。ブラック・ミュージックへのこだわりらしいけど、何か得るものがあったのかね。ブルース、ゴスペル、レゲエ、ソウル、ファンク、ジャズ、R&B…結局この後はベック、ボガート&アピスだからね、ルーツを知るという意味ではいい経験になったのかな。何はともあれアルバムのラストを飾る名曲“Definitely Maybe”が入ってるから個人的には名盤なのです。高校時代、師匠に何かのアルバムを録音してもらった時に、渡したのが60分テープだったから余りにこの曲を録ってくれてたんだよね。メインに何が録ってあったのかイマイチ記憶が曖昧で気持ち悪いね。UFOかBLACK SABBATHかBLUE OYSTER CULTか…ある日突然思い出すかもしれないな。結果的にはこの名曲がJEFF BECK GROUPを締めくくる曲となってしまいました。
#1589 / ROUGH AND READY / 1971
★★★★

ベックが事故ったことで第1期は2枚のアルバムを残して終了。これは第2期の1枚目で通算3枚目のアルバムです。メンバーの交替により次作オレンジ・アルバム同様、黒っぽい雰囲気(モータウン)が特徴です。新メンバーに2人の黒人を選んだ時点でブラック・ミュージックをやる気満々ですわな。第2期のメンバーはベック以外総入れ替えで、前出2名とマックス・ミドルトン、そして目玉は何と言ってもコージー・パウエルの参加でございましょう。ジェフとコージーの顔、似てるよね。兄弟みたいだ(笑) 「オレンジ」に於ける“Definitely Maybe”に匹敵するようなチューンはありませんが、シャフト「黒いジャガーのテーマ」みたいな雰囲気が楽しめるから、70年代映画好きには結構おすすめかも。これにて第2期も終了。その後念願かなって、前述の事故の前に画策していたティム・ボガート&カーマイン・アピスのコンビ(VANILLA FUDGE → CACTUS)との合流を果たすのでした。革新的なギターインスト路線にシフトするのはさらにこのBB&Aの後です。