IMPELLITTERI
IMPELLITTERI(US/米)
#368 / ANSWER TO THE MASTER / 1994
★★★★

ギターヒーローのクリス・インペリテリ率いるバンドの3rdフルでございます。ポール・ギルバートをも凌駕する高速プレイってことで話題になりました。ヴォーカルは好きなタイプのロブ・ロックだから言うことなし。メロディラインやコーラス部分でそれとわかるロブロック節と呼べる個性を持っていると思う。実はこのアルバムを皮切りに、過去作品に遡りながら、何作か追いかけてみました。ロブ・ロックがヴォーカルを担当するアルバムに関して言えば…前述の特徴は特にスピードチューンで気持ちいいんだけども、2枚、3枚と聴いていくと、パターンが少ないと言うか、同じような曲調が多いことに気付きます。そもそもクリスの作曲能力に問題があるのでしょう。似たような曲を提示されたらほぼほぼ似たようなメロディラインになっちゃうもの。強力なギターとヴォーカルが揃っているのにイマイチ感が漂ってしまうのが歯痒いですが、このアルバムは好きです。
#1540 / STAND IN LINE / 1988
★★★★

パット・トーピー関連をもう1枚。コレが初めてのメジャーな仕事でしょうか。さてIMPELLITTERIといえば、クリスとロブ・ロックの2枚看板で成立するバンドという認識ゆえ、コレより先に紹介したいアルバムがあるんだけどね、パットが叩いてるのはこのアルバムだけだから仕方ない。それでも話題性はバッチリでグラハム・ボネットが参加しております。RAINBOWやMSGやALCATRAZZのビッグネーム降臨!しか~し、そうなると本来のインペリテリではないんだね。RAINBOW時代の“Since You’ve Been Gone”(空耳で言うところの「信州林檎」、ラス・バラードの曲)をカバーしているのみならず、“Somewhere Over the Rainbow”まで飛び出す始末。しかもコレが5分を超える尺でビックリ。つまりグラハムに合わせた楽曲でRAINBOWみたいかなと。しかも相変わらず全編に亘って例の全力唱法だから聴き疲れが…。“信州林檎”は随分とヘヴィな仕上がりでオリジナルの良さをあらためて感じられるかな(笑) ついでに、長らく音程を外していると思っていたパートが忠実に再現されており…つまりは外れてなかったんだという発見もあったよ。パットと組んだベーシストはGIUFFRIAやQUIET RIOTやHOUSE OF LORDSのチャック・ライトで、パット同様に今回限りでお役御免。グラハムも当然のように1枚で脱退しますが、2002年「SYSTEM X」で再降臨するのでした。