HYPOCRISY
HYPOCRISY(Sweden/瑞典)
#1438 / THE FINAL CHAPTER / 1997
★★★★
ピーター・テクレン率いるトリオの5thアルバムは、解散の危機に直面しての渾身の1枚にして起死回生の1枚となりました。スラッシュメタルが好きだったからその流れでしばし手を出してしまったデスメタル(笑) デスヴォイスやブラストビートを筆頭とするノイジーさを体が受け付けないことが多いわけですが、しっかりした整合性が感じられると聴いていられる。つまりスラッシュメタルに近い場合ということだよね。コレはそんな1枚と言えるでしょう。メロデス度は高くありませんが、スローな曲の盛り上げ方が抒情的(この手の音楽の中では!)に感じられます。アコギや普通声を効果的に使って曲構成で聴かせる手法が特にスローな曲でバッチリ嵌まっております。想像力を掻き立てられるってやつですね。哀愁に満ち満ちております。ちなみに翌年リリースのヴァッケンのライブ盤は少々迫力不足ゆえ聴きやすいのですが…どうせなら同ライブの映像作品も出てるらしいからそっちだね。