HOLLIES
THE HOLLIES(UK/英)
#1052 / BUTTERFLY / 1967
★★★★★
あの“バス・ストップ”でお馴染みのホリーズです。というかそれしか知らなかったんだけど、プログレの本を読んでたらこのアルバムが紹介されててね、聴いてみたら良かったよと。サイケからハードロックやプログレへの過渡期を幅広く紹介した本ゆえにカスったみたいね。コンセプトアルバム黎明期の貴重な1枚だからってわけ。ただ…英語の歌詞が理解できれば話は別でしょうが、言われなければコンセプトアルバムだとは気付かない内容。どちらかというと管楽器やストリングスやSEを導入した斬新なアレンジこそが特徴かと。そこに注目すると楽しく聴けますよ。67年にしてはかなり凝ってます。BEATLESから遅れること2年、BEATLESに追いつき追い越せでデビューしたフォークデュオ~ビートバンドです。それが前作「EVOLUTION」でサイケ路線に挑戦。なんと「サージェントペパー」と同じ日にリリース!先輩のコンセプト作品に触発されてわずか4か月後にリリースしたのがこのアルバムでした。「サージェントペパー」は多方面に影響を与えていますな。やっぱりBEATLESはスペシャルな存在でした。ホリーズの中心人物はグレアム・ナッシュ。この後CROSBY, STILLS&NASHを結成する人と言った方がピンとくるかもね。ちなみに、あとの二人は元BYRDSのデビッド・クロスビーと元BUFFALO SPRINGFIELDのスティーブン・スティルス。これにニール・ヤングを加えたCSN&Yも有名だ。ちなみにBEACH BOYSの「ペットサウンズ」もそうだったように、この時代の作品の新しい盤にはモノラルとステレオの両方が収録されていたりします。この作品に関しては、ベースの音がブンブン目立ってるモノラル録音の方が良かった。