Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

HELLOÏSE

HELLOÏSE(Netherlands/蘭)

#301 / COSMOGONY / 1985

★★★★★

Helloise cosmogony (320x320)

エロイーズと発音するみたいだが別にエロくはない。スカンジナビアの香り漂う、あの劇的な北欧メタルだね。今聴いてもあの時代が蘇る素晴らしいデビューアルバムです。そう、あの時代…スウェーデンやノルウェーの盛り上がりが、海を渡ってデンマークやオランダにもやって来たの巻。てかね、もう半島の南部でつながっちゃってるようなもの。ストックホルムもオスロもコペンハーゲンもアムステルダムも地図上では同一圏内ですな。というわけで、北欧メタル旋風のお手本通り(笑)コーラスワークとツインギターが冴えわたってるぞ。そして、アルバム1曲目にすべてを懸ける北欧メタル。そのタイトルチューンはアルバム中で抜群の出来。スペイシ-なコーラスワークのイントロダクションからディレイタイムを遅くするエンディングまで、アイデアが詰め込まれております。ピッキングハーモニクスが印象的なリフ、捻りの効いたギターソロ、この時期を代表する名曲です。あとはB-1の”Ready for the Night”もキラーチューンだね。この2曲はお気に入りテープに編集したくらいだから突出してる。で、これらに準ずるのが”Run a Mile”や”Die Hard”といったところでしょうか。ウチにある盤はボートラとして2ndのおいしいところも追加収録されてるやつ。そう、2ndもいいんだよ。



#677 / POLARITY / 1986

★★★★

Helloise polarity (320x320)

プログレは一旦休憩して…オランダつながりで北欧メタルの名盤をご紹介。スカンジナビアじゃないが北欧風味が美味なダッチ産バンド、エロイーズの2ndアルバムです。このアルバムも素晴らしいですね。北欧メタルに限ったことではないけれど、2枚目にして早くも方向転換するバンドが多かったりする。まあそれぞれの事情があるのは分かるけども。ちょっとシングルを意識した楽曲が増えた気もしますが、概ね前作の延長線上にあり、MADISON由来の美旋律ツインリードに更にヒネリを加えたギターは今作でも健在でうれしい。北欧メタル(オランダは含まないだろうが)の中ではトップクラスだと思うゆえ、避けて通ることは罷りならん。復活作はまあまあの出来でしたが最初の2枚はもう越えられないね。仕方ない。1st、2ndはマストですな。今回の突出曲もやっぱりA-1”タイトルチューン”とB-1”Helloise”の2曲。前者は1stのタイトルチューン同様に、スペイシ-な疾走感プラス独自の捻りで聴かせるキラーチューン。後者はリズムチェンジの妙が際立つ代表曲と言えるでしょう。アイデアの詰め込み方がBISCAYA並みですな。個人的にはこっちがベストチューン!ちなみに「ヘロイーズ」と発音しているように聴こえるが如何に。エロイーズじゃないの!? バンドはこの後解散して…98年の復活3rd、2001年の4thもいずれ紹介したい。それ以降新作はリリースされていないが解散もしていないらしいよ。それじゃあヨーロッパリベンジいってみよう!



#1950 / FATA MORGANA / 2001

★★★★

Helloise fata morgana

復活の前作は日和すぎて酷く落胆した。売れようとして意にそぐわないそれっぽい曲を作っちゃったね。思えばジャケもダサかった。ところが、さほど期待せずに購入してみた復活第2弾4thアルバムはいい意味で裏切られて大満足。もちろん往年のあの曲調ではないけれど、北欧メタルの薫りも残る良質プログレメタルに仕上がっているじゃあないか。しかもメンバー2名を欠いた3人体制…カタギになった両名の立場がないな。今作はジャケもいいね。RHAPSODYGAMMA RAYの作品を手掛けた人が担当。アルバムタイトルは「蜃気楼」という意味。ゲストにロビー・ヴァレンタインがキーボーで全面参戦。サシャ・ピート(HEAVENS GATE)がミキシング、ラナ・レーンが1曲で歌ってる。冒頭のエキゾチックなメロに期待感が煽られ…期待通りの、いや期待以上のプログレメタル”Dreammaker”が炸裂します。続く”The Water”は、分かり易いのをもってきたねって感じ。SILVER MOUNTAINのパターンが想起された良曲。6分超の”Mirage”というスリリングな展開のインスト曲は隠れタイトルチューンでしょうか。VALENTINE効果が顕著です。”Wasted Time”というバラードも素晴らしい色とりどりの前半戦。”Eloise”はカバー曲らしい。バンド名と重ね合わせての選曲でしょうね。発音が微妙で、聴きようによってはエロイーズともヘロイーズとも…。その後も飽きさせることなく大トリの7分半を超える”Wings of an Angel”でラナ・レーン登場。プログレメタルのお手本に従い、曲は概ね5分超ながら、全10曲だから丁度いい。このクオリティなら限界まで入れてもらっても良かった。ヴォーカルのクオリティに驚いた。力強くて上手い。初期2枚は曲の良さやらコーラスワークで特に凄いとも思わなかったんだけどね。



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