Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

FAIR WARNING

FAIR WARNING(Germany/独)

#845 / FAIR WARNING / 1992

★★★★

Fair Warning

VAN HALENのアルバムタイトル「戒厳令」と関係あるのか気になるところですが、今作はたしか師匠と交換したCDじゃなかったかな。 何しろあのウレ・リトゲン(B)のバンドだからね、ELECTRIC SUNやZENO的なものを期待して買ってみたが、お気に召さなかったといったところでしょうか。こちらの交換要員はWISHBONE ASHあたりだった気がする。ZENO解散後、メンバーだったウレとトミー・ハートに、サポート・ドラマーのC.C.ベーレンス、ギターのヘルゲ・エンゲルケとアンディ・マレツェクが加わりました。デビュー・アルバムにして高品質メロディアスハード満載作品に仕上がっています。曲はほとんどウレが作っているから問題ないのですが、それ以上にエンゲルケ作の”When Love Falls”と”One Step Closer”、ジーノ作の”The Heat of Emotion”(「ZENOLOGY」で”Heat of Emotion”としてセルフカバー)が素晴らしい出来なんですね。ハートの歌唱はマイケル・フレクシグに匹敵する文句なしの上手さで曲調にピッタリ。マイケル・スイートやクラウス・マイネに聴こえる場面もちらほらある。エンゲルケはあのウリからスカイギターを授かった(次作から使用)という強運の持ち主。ウレ(B)はELECTRIC SUNでウリと、ZENOでジーノと活動を共にしたロート兄弟御用達のベーシストで、今作にてソングライティング能力も証明されました。特に”Out on the Run”から”Long Gone”の流れは素晴らしい。才能あるメンバー達による、この時期に於けるジャーマン・メロディックロックの最高峰でしょう。



#2101 / RAINMAKER / 1995

★★★★

Fair Warning rainmaker

2023年4月28日、ヘルゲ・エンゲルケが61歳で急逝した。亡くなってから1か月が経過してしまいましたが、このタイミングでFAIR WARNINGの1枚。ZENOを母体とするバンドの2ndアルバムです。メンバーはZENOのウレ・リトゲンとトミー・ハート、C.C.ベーレンスの3名に、ギターのヘルゲ・エンゲルケとアンディ・マレツェクと加えた計5名。今回は全14曲中、エンゲルケ作が4曲(残りはウレ作)となっている。ちなみにアルバムタイトルのRAINMAKERとは…ネイティブアメリカンのシャーマンが雨乞いに儀式に使う打楽器で、ジャケに写っている円筒形の物体かと思われる。前作と変わらず高品質なメロディアス・ロックではあるのだが、ギターが前面に出たせいかちょっと硬質な感触。個人的にはデビュー作に軍配を上げたい。ただ一般的にはすこぶる好評。#2”One Way Up”、#5”Don’t Give Up”(ヘルゲ作)、#10”Angel of Dawn”、#11”Burning Heart”あたりのメロは良かった。しかしだ、今作最大の注目ポイントはエンゲルケによるスカイギターの使用なわけですよ。1曲目からあのハーモニクスの如きハイトーンを奏でて華々しくお披露目。今作に伴う日本公演直後、アンディ・マレツェクが全身麻痺に、何とかバンドに留まるが、4thリリース後に脱退(C.C.ベーレンスは3rdリリース後に既に脱退)した事で、その後2005年の復活まで実質的な解散状態となるのでした。



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