EXTOL
EXTOL(Norway/諾威)
#1460 / BURIAL / 1998
★★★★
クリスチャン・メタルバンドのデビュー・アルバムです。テクニカル・デスメタルにジャンル分けされているようですが、テクニカルというほどではないです。曲展開やバリエーション、ギターの音のハモり方や重ね方、変則的なリズム等で勝負している感じかな。つまりはプログレッシブ・デスですね。メロデスバンドほどのキラーメロがあるわけではないのですが、VOIVODの変態コード的な、KING CRIMSONの不協和音的な、とにかく不思議な音に聴こえる場面があるんだね。まさかチューニングが甘いわけではあるまいが(笑) タイトル・チューンは秀逸です。 20歳そこそこだったらしいから、まだ粗削りな所が幸いしましたな。テクニカル路線の先輩に倣ってはみたものの若さゆえにそうはならず、結果的に個性的な作品が出来上がったといったところでしょう。これ以外は未聴ですが、とりあえず同路線を貫いているらしいので、果たしてこの不思議さがキープされているのか否か、今の音を聴いてみたい気もする。さぞかし上手くなっていることでしょう。