Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

EXODUS

EXODUS(US米)

#234 / BONDED BY BLOOD / 1985

★★★★★

Exodus bonded by blood (320x320)

メタリカのカーク・ハメットが在籍していた、ベイエリア・スラッシュ筆頭バンドの、今や伝説となったデビューアルバムです。エクソダスとの最初の出会いもメガデス同様、「WELCOME TO THE METAL ZONE」という2枚組オムニバスアルバムでした。そこに収録されていたのは“And Then There Were None”。“そして誰もいなくなった”、アガサ・クリスティですね。当時は音質が悪かったし、ポール・バーロフの歌い方も微妙に感じ、あまりハマらなかった。スラッシュメタルの初期は、NWOBHMあるいはパンクの進化系とされており、黎明期のバンドのデビュー作は概ねそんな感じ。それは四天王も例外ではなく、2ndアルバムで一気に進化を遂げた印象があります。このエクソダスはベイエリアスラッシュの中心であり、もし商業的成功が伴っていたなら四天王に数えられても不思議ではなかった。キーマンは、ギターのゲイリー・ホルトとリック・ヒューノルトのHチームで間違いない。ザクザクしたベイエリア・クランチは言うに及ばず、2本のギターを最大限活かしているところがポイント。この点に於いては四天王をも凌駕している。バッキングとリードが入れ替わるところが実にカッコいいです。結成当時にはJUDAS PRIESTのカバーを演っていたらしく、なるほどって感じ。リズムの要、ドラムはトム・ハンティング。若者には音質の問題がありそうなので、2008年に当時のメンバー(ギターはホルトとリー・アルタス)で録り直した「LET THERE BE BLOOD」という手もあります。もしくはリマスター盤かな。これからスラッシュメタルを聴こうって人がいるなら、現状だと四天王より再結成ベイエリアクランチの方がいいかもしれない。EXODUSもTESTAMENTDEATH ANGELも、現役バリバリスラッシャーですから。



#622 / PLEASURES OF THE FLESH / 1987

★★★★

Exodus pleasures of the flesh (320x320)

ベイエリアの重鎮にして個人的には四天王に次ぐ第5のバンドと思っているスラッシュメタルバンドの2ndアルバムです。ヴォーカルがポール・バーロフからスティーブ・ゼトロ・スーザにスイッチ。たとえシンガーが交替しても、ベイエリアクランチの要はGARY HOLT & RICK HUNOLT であるからして、特に問題はない。問題ないどころか、ザクザクリフにリードギターが交互に行き交う様は素直にカッコよく、素晴らしい進化を遂げております。残念ながらツインリードになる部分はほとんどないけど当然でしょう。その瞬間ザクザクリフが消えてしまうのだから。個人的には現在のEXODUSの方が好きだけどそれはおそらく音質のせいです。80年代にリリースされたスラッシュメタルの名盤はすべてリマスターしてほしい。現代の技術なら…ビックリするくらいに蘇ると思うんだけどね。リズム陣の低音だけじゃなく、ギターの低音部分も引き上げてもらって、クランチーなリフを損なわないリマスターを希望します。現状でも十分にザクザク感が心地いいけどね。スラッシュメタルを聴いて爽快な気分になったら、迷わずそっちの世界に突っ走ってくださいませ。



#939 / FABULOUS DISASTER / 1988

★★★★

Exodus fabulous disaster (320x320)

ここで色々コメントを書くようになってから…例えばプログレばかりを20枚くらいぶっ通しで聴いてみたり…つまり同じジャンルのバンドを連続で聴く機会が増えました。実践してみた結果、この聴き方は結構おすすめですよ。似通った音楽でも少しずつ違うんだってっことがハッキリわかるんだよね。漠然としていた自分の好みが明確になってくる。そんなわけでここ最近はスラッシュメタル漬けの日々を過ごしております。往復50分の通勤の車中、かなりの音量で聴いてますが。自宅だと大音量が厳しいから、カーオーディオにはそれなりにお金を掛けました。結果EXODUSはやっぱり好きってことを確信しました。茶目っ気すら漂うヴォーカルの声質は個性的と捉えられるようになったかな。完成前のウド(鈴木ではない)といった趣で…などと、かなり前向きな評価に変わったりして(笑) なんならACCEPTで歌っても違和感ないかもなんて。この3rdは前回と同じメンバーなので安心です。個人的にはリフはもとよりドラムの音が大事ってことにも気付いたよ。肝心なのはバスドラ(硬めがいい)とスネア(重めがいい)の音だね。トム・ハンティングは良い。



#1661 / SHOVEL HEADED KILL MACHINE / 2005

★★★★

Exodus shovel headed kill machine (320x320)

3枚目のアルバムをリリース後、トム・ハンティングが脱退して、ローディーのジョン・テンペスタが昇格。ドラマーの力量不足からか4枚目(未聴)はH-Team(ホルトとヒューノルト)がプロデュースも担当してギターを強調。挙句の果てに5枚目(未聴)では路線変更。そして90年代前半に解散。97年に1stのメンバーで再結成。また解散。2001年、チャック・ビリーのためのベネフィット・コンサートで再々結成。翌年ポール・バーロフ死亡によりスーザ復帰。2004年復活第一弾アルバム(未聴)をリリースするもスーザはクビ(ロブ・デュークス加入)。続いてトム、そして何と、カーク・ハメットに代わって加入し、長年ホルトを支えたヒューノルトまでもが脱退。ふー。これでやっと今回紹介する復活第二弾にして通算7枚目に辿り着きました。個人的には3rd以来久しぶりに聴くエクソダスでした。B誌のレビュー等を参考に暫く遠ざかっていたわけ。ヒューノルトの脱退は驚きでしたが後任を聞いて納得。今作のメンバーは、ドラマーにはサポート的にTESTAMENT脱退直後のポール・ボスタフ、ギターはHEATHENのリー・アルタスに決着しました。これは聴かずにはいられまいと。果たして内容は、この頃のベテラン・ベイエリア勢と同等かそれ以上の素晴らしさ。ネオ・スラッシャーとは一線を画す、小技が効いた貫禄のスラッシュアルバムです。特に疾走曲には痺れます。新ヴォーカルも技量はスーザより上。ホルトの、一人エクソダス状態の凄味を感じます。そのホルトは現時点で、ジェフ・ハンネマンの後任としてSLAYERでも活動中。



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