ENSIFERUM
ENSIFERUM(Finland/芬蘭)
#1885 / VICTORY SONGS / 2007
★★★★
メンバーの出入りが激しい(現在残っているのは立ち上げメンバーのG&Vo一人のみ)フォークメタルバンド。もしくはバイキングメタル。こちとらそこまで詳しいジャンルではなく、いくつか代表的なバンドを聴いただけなので、KORPIKLAANIとかTURISASとかFINNTROLLとかFALCONERとかSKYCLADあたりと一括りになってたりする。そんな中この3rdアルバムはお気に入りの1枚で、コルピほど脳天気じゃないところがポイントなんだね。イントロダクション的オープニング曲”Ad Victoriam”と#6の”Wanderer”、そしてラスト#9のタイトルチューンが縦軸にしてハイライトで間違いない。ボートラ後に当該曲のサビメロをアカペラ収録する念の入れよう。極論バンドの魅力が集約された10分半超のタイトルチューン1曲だけでもいい。クセになるメロディはどことなくマカロニウェスタンのテーマ曲風でもあり、ロシアの軍楽隊のようでもあり、ジャッキー・チェン映画のテーマ曲みたいだったりもする。曲の盛り上げ方は天下一品だ。デスヴォイスとクリーンヴォイスの対比、管弦楽器もいい味付けにその他の曲もイイ感じ。疾走曲もあります。ボートラには何とURIAH HEEPの”Lady in Black”が。オリジナルのアクセントを排した平坦なリズムアレンジがこのバンドにマッチしている。