D.C. COOPER
D.C. COOPER(US/米)
#2066 / D.C. COOPER / 1998
★★★★
ROYAL HUNTを解雇されて間もなくリリースされたデビュー・ソロ・アルバムにして現状では唯一作。音楽性は自身のといバンドSILENT FORCEに引き継いだからソロ作品の意味がなくなった?ちなみにその後D.C.はROYAL HUNTに復帰。SILENT FORCEのシンガーはマイケル・ボーマンになってます。今回バックを務めるのは、CONCEPTIONのトゥーレ・オストビー、PINK CREAM 69のギターおよびリズム隊(ベースのデニス・ワードはプロデュースも兼務)、VANDEN PLASのkeyという布陣。アンディ・デリスの後釜としてPC69に加入したデヴィッド・リードマンもバッキングヴォーカルで参加している。定番URIAH HEEPの”Easy Livin’”をカバーしているが堂々と2曲目に配置してしまった。そもそもシンプルな楽曲だから原曲に忠実な演奏ながら音が分厚く出来はいい。とりあえずはD.C.(ドナルド・クリストファー)の歌唱を堪能するアルバム。好き嫌いはともかく、まあ上手いよね。実力を披露するにはミッドテンポがふさわしかろう。まったりした歌い方に騙されそうになるが曲は多彩。あとはやっぱギター。ザクザク系のリフやテクニカルなソロがオストビーでしょう。大トリは女性ヴォーカルも登場する9分弱のプログレッシブ曲。せっかく有能なメンバーが揃ったのだから、個人的にはこっち系を主軸に据えてほしかった。