Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

CURVED AIR

CURVED AIR(UK/英)

#569 / PHANTASMAGORIA / 1972

★★★★

Curved Air phantasmagoria

70年デビューのサイケ~フォーク寄りプログレバンドの3rdアルバムです。店頭になかったため2ndは購入しておらず、現状2枚しか聴いてないのですが、多分この3rdをイチオシとして間違いない。プログレで女性ボーカルと言えば直ちにRENAISSANCが想起されますが、音楽性は当たらずも遠からじ。デビュー作は”It Happen Today”に代表されるサイケロックでしたが、今作ではRENAISSANCEにかなり似た印象です。アニー・ハズラムが歌っても違和感がないと思う。1stではロックシンガー然とした歌唱を聴かせたソーニャ・クリスティーナも、今作ではよりナチュラルな発声でソフトに歌っており、それがアニーみたいな歌い方でもあるわけ。実際かなり酷似した曲もあるね。容姿はアニー・ハズラムに勝るも歌は一歩及ばずといったところでしょうか。後にアグレッシブな歌唱に変化するらしいから、機会があればぜひ聴いてみたい。アニーも案外普通の声だけどね、知名度では大きく差をつけられてしまいました。主要メンバーであるRock Violinistダリル・ウェイは、いい意味で控えめな演奏かな。今回も彼が主役の”Ultra-Vivaldi”なんて曲がありますが、全体としては楽曲に上手く溶け込んでいる。よって今作はヴァイオリンロックというほどではないかも。ちなみに脱退後の彼は、自身のバンドを経て78年にはGONGとJETHRO TULLのアルバムに参加してます。RENAISSANCE同様に目立ったプレイを聴かせるベーシストのマイク・ウェッジウッドは、後にKIKI DEEのバックバンドを経てCARAVANに加入する。というわけで、RENAISSACEファンならより一層楽しめるアルバムだと思います。プログレ然とした大作“Over and Above”がハイライトでしょうね。さて、バンドはこの後、フランシス・モンクマン(G、Key)を含むメンバーが相次いで脱退。ダリル・ウェイの代わりに加入したのはエディ・ジョブソンでした。4thをリリースしてバンドは一時解散。ジョブソンはブライアン・イーノの後任としてロキシー・ミュージックに加入。ソーニャはミュージカル「ヘアー」に出演。その後再結成して、まあ色々あってた末、ソーニャとダリルが残って、最終的にドラマーに収まったのが、後にポリスに参加するスチュワート・コープランドでした。この布陣で2枚のアルバムを作りますが、ダリルの再脱退がきっかけでバンドは解散しました。ちなみにソーニャとコープランドは結婚して…離婚しています(笑)



#1057 / AIRCONDITIONING / 1970

★★★★

Curved Air airconditioning (320x320)

一応プログレッシヴ・ロックに分類されていますが、時代が時代だけにまだプログレとハードロックの中間路線のようなデビューアルバムです。それぞれの音楽が確立される前の、サイケ直後の過渡期の原初ロックに、女性ヴォーカルとエレクトリック・ヴァイオリンが加わった形態。ファズギター主体のハードな曲では、ヴォーカルスタイルは違えど、女性ヴォーカルという共通点からBABE RUTHを想起してしました。ただし、そこにダリル・ウェイのヴァイオリンが絡んでくるのがこのバンドの特徴で、一気にプログレ風味が増すんだね。“Vivaldi”(8分半の四季)と“Vivaldi and Cannons”がその最たるものでダリル的には大満足でしょう。これらもハードなギターとエレクトリック・ヴァイオリンの対比が肝ですね。ちなみにダリルは3枚の作品を残して脱退、ダリル・ウェイズ・ウルフを結成します。70年デビューだとBLACK SABBATHやEL&Pと同期ってことになるわけだからね、そりゃ古いですわ。WISHBONE ASHGENTLE GIANTも同期なんだよ。



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