CREMENY
CREMENY(US/米)
#2077 / PEAT / 1994
★★★★
マイク・ヴァーニーが見出したギタリストを含むトリオバンド、クリミニーの唯一作です。PANTERAがちょっとテクニカルになった雰囲気のダークでヘヴィなサウンドといった趣でしょうか。ギターがヴォーカルを兼任。ドラマーはコンテスト優勝者。ギターとベースはIbanez(ポール・ギルバート絡み)のコンテストで1位と2位という経歴で、この一方がベースに転向(スコット・スタイン:JOHN WESTの88年作品「PERMANENT MARK」ではジェフ・コールマンに次ぐ2ndギタリストとして参加)してバンドを組んだのか組まされたのか…。とにかくテクニックには折り紙付きのメンバーでデビューさせてみたけれど宝の持ち腐れ状態になってしまった感じ。ギタリストだけはすでにマイク・ヴァーニーに唾を付けられており、同レーベル企画の新人ギタリストコンピに抜擢されている。ソロでもバンドでもいいのだが、問題はジャンルだね。この手の音楽に手を出したマイク・ヴァーニーの失策だ。随所に各パートのテクニカルなプレイはフィーチャーされてはいるが、マイナーな曲調の連続は個人的には御免なさい。歌メロはジェームズ・ヘットフィールドの陰部分をクローズアップした雰囲気。