Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

BOSTON

BOSTON(US/米)

#64 / BOSTON / 1976

★★★★★

Boston (320x320)

STYXやJOURNEYやTOTOとともに、アメリカン・プログレハードの代表格とされいているバンドの、全米3位にしてこれまでに世界で2500万枚売れたモンスター・デビューアルバム「幻想飛行」です。中学生の頃、洋楽のランキング番組がTVで放映されていて、ダニエル・ブーンの”ビューティフル・サンデー”とかイーグルスの”ホテル・カリフォルニア”等、ヒット曲を知るための貴重な情報源でした。当時はもちろんベイ・シティ・ローラーズは常連で、クイーンなんかもよくランク・インしていましたな。洋楽の先生は、音楽雑誌とヤングジョッキーとコレだったのは間違いない。ボストンの”宇宙の彼方へ/More Than a Feeling”を初めて聴いたのもこの番組だったと思う。ボストンのサウンドを評論家の誰もが「スペイシー」と形容します。作り手の狙い通りなんだけれど…その分厚いサウンドを作ったのは、多重録音の鬼トム・ショルツというギタリスト。ボストンとはつまりこの個人を指していると言ってもいいでしょう。ヴォーカルのブラッド・デルプ(2007年55歳で自殺)の美しいハイトーンもボストンですが(笑) デモの段階では楽器演奏は全てショルツによるものでしたが、アルバム制作にあたって2名のドラマーによるドラムパートとバリー・グドローのリードギターを新たに録音し、それをショルツが自宅のスタジオでミキシングしたとのこと。そして、ヴォーカルパート、コーラスパート、歌に関してはすべてデルプの声です。全曲懐かしいですが、特にA面は素晴らしい流れ。前出曲は言わずと知れたヒット曲ですが…朝清掃のアルバイトを始めたパチンコ店の開店曲として流れていたのには驚いた。3年くらい変更されなかったからね、思わぬところで想い出が追加されましたよ。リピート再生を忘れて2曲目の”Peace of Mind”が流れてしまったこともあったね。当然この曲も思い出深い。3曲目”Foreplay/Long Time”もいいけれど、個人的に一番盛り上がるのは4曲目の”Rock and Roll Band”だったりします。ちなみにショルツのギターは、レスポールのゴールドトップ(塗装を剥がしてナチュラル)で、フロントPUがP-90、リアがディマジオDP-100(スーパーディストーション)という組み合わせ。ギブソンから発売されたこともある知る人ぞ知る逸品です。手持ちのTOKAIをベースに改造してもらおうか。いや塗装は剥がしてしまうのだから、すでに塗装を剥いだ状態のGreco EG700があるね。でもアレはゲイリー・ムーア風にする予定のレスポールだから…。



#227 / DON'T LOOK BACK / 1978

★★★★★

Boston dont look back (320x320)

全米1位を獲得した2ndアルバムです。700万枚を売り上げている。ちなみにデビューアルバムは全米3位ながら、売上は1700万枚、全世界だと2500万枚というデビュー作としては異例の大ヒットでした。売れてしまったことで、ツアーの合間に慌ただしく制作された今作。デビューからリアルタイムで聴いていた世代ゆえ、インパクトは断然1stなのですが、アルバムの出来は遜色なし。ポップでハード(もしくは爽快なロックンロール!?)という路線は前作と変わらず、売れるように仕上がっている印象だ。ただし、それと引き換えに、ハードさが減った気もします。表面的には変わらずとも、時間をかけることができなかったぶん緻密さに差があるのかもね。これぞボストンな表題曲”Don't Look Back”(シングル第1弾:全米4位)を聴けば、今作のクオリティにも疑問の余地なし。トム・ショルツの曲をブラッド・デルプが歌っていれば間違いございませんな。その他、”Feelin' Satisfied”(シングル第3弾:全米46位)や”Party"、バラード系の名曲”A Man I'll Never Be”(シングル第2弾:全米31位)を収録。もちろん今回も全体的にはスペイシーです。バンド(ショルツ)の一貫したテーマだからね。歪み具合がいい塩梅のアメリカンプログレの名盤ということで間違いないでしょう。前作はショルツが一人でプレイしていたようですが、今回はライブ活動目的で募ったメンバーに細かく指示を出してプレイさせたらしい。サウンドは間違いなくショルツの発明品によるショルツのものだ。1stと併せてこれも聴きましょう。



#1186 / THIRD STAGE / 1986

★★★★

Boston third stage2 (320x320)

タイトルが示す通り8年ぶりの3rdアルバムでございます。これまた全米1位を獲得。「幻想飛行」で宇宙に飛び出し→「ドント・ルック・バック」で後戻りできないと覚悟を決め→今作「サード・ステージ」でまだ宇宙の旅は続いてたってことを示し、次は遂に惑星に到着して「ウォーク・オン」という流れだ!バンドのコンセプトがそういうことなんだな。一切ブレが無いところがいい。ジャケも概ねそんな雰囲気で描かれているような気がするね。トム・ショルツの才人ぶりもブラッド・デルプの歌唱も衰えてはいない様子ですが…やはり8年のブランクは長かったようで、最初の2枚のような溌剌さがないかな。“Amanda”(唯一の全米1位シングルとなりました)を初めとして“We’re Ready”とか、曲の質は高いんだけど概ねバラード系もしくはミドルテンポに終始するもんで物足りなさを感じてしまう。爽快なロックンロール系が欲しかったな。いくらいい曲でもオープニングに“Amanda”は無いっしょ!?



#1499 / WALK ON / 1994

★★★★

Boston walk onn (320x320)

「DON’T LOOK BACK」が78年、「THIRD STAGE」が86年、そして今作が94年と実にコンスタントに(笑)リリースされた4thアルバムです。個人的には最初の2枚で十分ではありますが、それに続く2作もまあイケてると思うようになりました。アメプロ及び産業ロック系のバンドを色々聴いてみた結果だね。時折いい作品に出会うこともあるけどね、やっぱ1~2枚で消えちゃうバンドとは格の違いを実感します。今作のポイントは、ブラッド・デルプが歌っていないという事に尽きますが、意外と大丈夫かも。元BOSTONのバリー・グドローのORION THE HUNTERで歌ったフラン・コスモですね。でヴォーカルは及第点と。トム・シュルツのサウンドも問題なし。通常のギターサウンドとは異なる特別なものが今回も聴けます。あいかわらず例のレスポールなんでしょうね。ハイライトは中盤に配置された“Walk on medley”で決まり。BOSTONの平均値よりハードなサウンドが心地よいです。評判がイマイチの5thも聴く価値があるかもね。



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