Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

BE-BOP DELUXE

BE-BOP DELUXE(UK/英)

#505 / MODERN MUSIC / 1976

★★★★

Be-Bup Deluxe (320x320)

MR.BIG(元祖UKのバンド)のライナーノーツだったかな、そのミスター・ビッグの「甘美のハードロッカー」とコックニー・レベルの「さかしま」、そして今作の3作品を、70年代中期ブリティッシュポップの名盤としてましたね。当時はハードロック寄りのMR.BIGしか聴いてなかったけれど、このライナーのことは覚えており、かなりの時を経た後に聴いてみたのでした。「さかしま」はそちらのレビューを参照していただくとして、結果から言うと当時は3作中今作が一番響かなかったのね。前座を務めた縁で一時期コックニーレベルのメンバー2名が在籍したこともあるらしい。その後、STYXやELOの前座を務めた全盛期にリリースされた4thアルバムです。LPのB面がコンセプトアルバムという構成が「アビィロード」的と評されたようですが、たしかにその雰囲気(コンセプト重視型プログレ)はあるかも。ビル・ネルソンのワンマンバンドという点、スティーヴ・ハーレーのコックニー・レベルも、ディッケン率いるMR.BIGも、不思議と共通している。件のライナーを書いた人は気付いてらっしゃるかしら。ハードロックだったりシアトリカルだったり、それぞれに中心人物の個性が出てるね。今作も、歳をとったせいか今では普通に楽しく聴いてます。UK産なのにウエストコースト・ロックの香りがしたりして面白い。アメリカ進出の影響かな。”Dance of the Uncle Sam Humanoids”ではコロシアムⅡみたいなギターがフュージョン臭を放つ。終盤”Quest for the Harvest of the Sea”のヴォーカルもビル・ネルソンなのかな、この曲だけREOスピードワゴンのシンガーに似た艶々な声なんですけど。総じて耳に残る歌メロだし、曲も細部にこだわりが感じられる。ギターを減らした以上に、SEやらテープの逆回転やらエフェクトを駆使する様は晩年のビートルズの如し。前述のライナーを執筆したライターさん、あなたの耳は確かです。



#2153 / FUTURAMA / 1975

★★★★

Be-Bop Deluxe futurama

ビル・ネルソンのワンマンバンド。奥さんは高橋幸宏さんの前妻なのね。2ndアルバムのタイトルは、1939年から40年に開催されたニューヨーク万博にてGMが出展したジオラマを指す、futureとpanoramaを組み合わせた造語だそうです。ビル・ネルソンのギターが際立つ1枚。一番売れたのはモダンミュージックでも、音楽的にはこちらが本来の持ち味かもしれません。デビューアルバムをリリース後のツアー(スティーヴ・ハーレー&コックニー・レベルの前座)においてメンバーの力量不足が露呈。運よくそのコックニー・レベルのBとKey、加えて元ハッケンサックのDが加入するが、コックニー・レベルの2名は早くも脱退。そこにオーストラリアのバンドに在籍していたBが加わりトリオで再出発を果たしたのが今作という経緯。なんとプロデューサーはQUEENの作品で有名な多重録音の鬼ロイ・トーマス・ベイカー。ちなみに同年「オペラ座の夜」のプロデュースも手掛けている。”魅惑の淑女/Maid in Heaven”がスマッシュヒット。確かに聴き覚えがある。何某かのコンピに収録されていたと思われます。そういえばフレディQUEEN最後のアルバムはご存知「MADE IN HEAVEN」ですよね。これは偶然かそれとも意図したことか、とにかく荒木飛呂彦先生が見逃すはずがない。それはさておき、1stよりもプログレッシブなアプローチで制作されたという今作、どう表現したものか、何度聴いても「つかみどころがない」としか言いようがないな。当然「オペラ座の夜」とは比べようもなく、コックニー・レベル的ってところに落ち着くのかも。ロイ・トーマス・ベイカーのプロデュースってだけでハードルを上げすぎちゃったね。



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