AXEL RUDI PELL
AXEL RUDI PELL(Germany/独)
#879 / BETWEEN THE WALLS / 1994
★★★★

結構多くのアルバムを出してるギタリストなんだよ。分かり易いリッチー・フォロワーです。ちなみにイチオシはこの4thですが…個人的にはジェフ・スコット・ソートが歌ってればどれでもいいかなと。ぶっちゃけギターは誰でも良かったりする。ギタリストのバンドなのにね、失礼な話さ。ロブ・ロックが参加した作品もありますよ。ちなみに現在はジョニー・ジョエリの長期政権になってるみたい。ついでに現ドラマーにはマイク・テラーナが納まってる模様。このギタリストのいいところは…出しゃばりすぎないところ。出しゃばるほどのテクがないとも言える(笑)。特に今作は、パワフルに歌うジェフのサポートに徹してるところが分相応で素敵だから、毎度お馴染みのイントロダクションはもちろん、最後のNARITAのパクりみたいなインスト程度は許してあげましょう。GARY MOORE他もカバーした“Wishing Well”が入ってます。ペルかジェフがFREE好きなんでしょうね。ジェフならポール・ロジャース、ペルならポール・コゾフってことか。ちなみにこのWishing Wellというのは…コインを投げると願いが叶う井戸(トレビの泉的な)のことらしいよ。
#1947 / MAGIC / 1997
★★★★

ローランド・グラポウが参加した6thアルバムです。シンガーはもちろんジェフ・スコット・ソートなんだけど、今作を最後に脱退しちゃいます。ドラマーはヨルグ・マイケル、ベースはSTEELERの盟友という布陣。大勢に影響はないが鍵盤が交代している。”Nightmare”で掴みはオーケー。続く”Playing with Fire”もスピードチューンだ。ジェフの歌唱も、ペルのギターも冴えわたる。やっぱこの手の曲がよく似合いますな。9分超のタイトルチューン、そして12分超の”The Clown Is Dead”という大作。スローな曲調に加えてギターソロまで長いものだからこんな尺に。しかしながらここでもジェフの歌がいいんだな。ペルが弾くメロディもベタだけどいいね。曲の終盤速いパートに移行、ギターが徐々に盛り上がっていく。長いといえば長いのだが…緩急をつけたドラマチック仕立てなのでセーフ(笑)。再び速い曲で第2幕開演。こういうのしかやりませんよと言わんばかりのスピード曲2連発。ジェフの歌唱を堪能するバラードにて終幕。と思いきや、日本盤ボートラのインスト曲(HELLOWEEN調)がありました。左右にチャンネルを分け合ってグラポウとのギターバトルで大団円でございます。