Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

AREA

AREA(Italy/伊)

#655 / 1978 GIL DEI SE NE VANNO, GIL ARRABBIATI RESTANO! /1978

★★★★

Area 1978 (320x320)

AREAの最高傑作は「CRAC!」ということで意見はほぼ一致しているようです。が、個人の想い出はまた別の話。だからイチオシはこの5thにしちゃいます。推す理由は単純明快、最初に聴いたAREAだから。それだけのこと。偶然の出逢いってやつですな。人生全般ほぼそういうことの連続で成り立ってると思いません?今思えばジャケ買いだったね。この長閑な雰囲気に惹かれちゃったんでしょう。デメトリオ・ストラトス師匠のヴォーカル(歌というより呪文、あるいはヴォーカルパフォーマンス。酒を煽った後で歌ってる?)のレイヨロ度が凄いです。これはもはや芸術レベル。人間国宝と言ってもいいでしょう。FOCUSのタイス師匠とは似て非なるその筋の達人ですね。ちなみに「TIC&TAC」は2枚目に買ったAREAなんだけど…最初に聴くのは避けるべきかと。タイス師匠が亡くなったゆえインストだし、ジャズ丸出しだし…BGMになりかねません。



#812 / CRAC! / 1975

★★★★

Area crac! (320x320)

イタリアのプログレバンドがジャズロックを演るとこうなるという見本のようなアレアの3rdアルバムです。破綻することのない渾然一体の魅力、ここぞとばかりの鬼気迫る突進力、狂気を包み込むラテン系の陽気さ等、絶頂期の最高傑作なんて言われてるのにも頷ける高密度な内容です。ひとくちにジャズロックと言ってもSOFT MACHINEなんかとは随分違うアプローチなんだね。国が変わればこうも変わる。イギリス(カンタベリー)とイタリア(地中海)じゃあ、気候から何から全然違うってことだよね。そもそも異なる民族だし。序盤の中近東音階を交えた怒涛の演奏に大いに煽られ、あれよあれよという間に聴き終わっちゃいます。ラストは蛇足と呼ぶにふさわしい(笑)実験的な憂さ晴らし。KING CRIMSON的なアプローチなのか!? 個人的にはデメトリオ・ストラトス師匠のヴォーカル・パフォーマンスがもうちょっと聴きたいところだけど、これ以上パートを増やすと楽曲の邪魔になるかもしれないね(笑) FOCUSのタイス師匠ばりのヨロレイヒーはまた別のアルバムで聴くことにしましょう。



#1070 / ARBEIT MACHT FREI / 1973

★★★★

Area arbeit macht frei (320x320)

イタリアン・ジャズ・プログレ・バンドのデビューアルバムですね。イギリスでジャズロックといえばSOFT MACHINEに代表されるカンタベリー系ですが、そういうのじゃありません。むしろKING CRIMSONの暗黒系混沌プログレのジャジーな部分の方が近いね。激しいジャズロックとでも申しましょうか、そこに地中海音楽のフレーバーが加わった感じなんだね。更にはやりすぎシンガー(笑)デメトリオ・ストラトス師匠のパフォーマンス!これがまあ実に毒々しい!いい意味でね。このヴォーカルが好きか嫌いか、AREAが気に入るかどうかの重要なポイントでしょうね。こういう特異なヴォーカルを聴くと…イタリア語で歌われている時点でイタリアンプログレは新ジャンルだと確信できますな。洋楽=英語で育ってきた耳にはやっぱりイタリア語は違和感あるもの。演奏陣は文句なしです。怒涛のインプロヴィゼーション・ジャズロックをあなたに。アルバムタイトルは「働けば自由になれる」です。これは、アウシュビッツをはじめとする強制収容所の入り口に掲げられた言葉なんですね。もともとは小説の題名らしい。だからこそアルバムタイトルに使えるのでしょう。



#1326 / MALEDETTI(MAUDITS) / 1976

★★★★

Area maledetti (320x320)

「CRAC!」に続く4thスタジオアルバム「呪われた人々」です。音楽性に変化はありませんが、多彩なゲストを迎えての作品となりました。ヴァイオリンやチェロ、サックスにコントラバスくらいはわかるものの、クレジットを見ても「?」という楽器群もチラホラ見受けられる。こうなると実際の音を確認して想像するしかないね。色んな楽器を使用してはいますが、安心のAREA印(ド迫力の民族ロック)に間違いはなく例によって不可思議なジャズロックを堪能できます。一貫して地中海の、主にブルガリアの音楽を取り入れてるんだそうだよ。何故かって?それはストラトス師匠がギリシャ人であるからに他ならない。フレディ・マーキュリーもギリシャ系でしたっけ?中々に濃い人材を輩出するお国柄なんでしょうかね(笑) 今回もストラトス師匠は絶好調。デメトリオ・ストラトスなくしてAREAは成立しないのであります。しかしながら79年に死去。かくして伝説となる。



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