Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ACCEPT

ACCEPT(Germany/独)

#46 / BREAKER / 1981

★★★★★★★

Accept breaker 2

SCORPIONSに続くドイツからの使者、なんて言われてた頃の3rdアルバム「戦慄の掟」です。同じドイツ出身でも音楽性はかなり違いますが。良くも悪くもウド(鈴木じゃないよ!)ダークシュナイダーの声(と風貌)が看板の漢メタルなのです。しかしながらメロが共存している。その侮れないメロディを、汚い声が台無しにしているという説もありますが…そこは痛し痒しなんだね。他に類を見ないほど汚いから目立つわけで、それはもう立派な個性と言っても差し支えない。JANIS JOPLINの一人ハモりに近いのかな。一つの声帯からメインの声(本人が出そうとしている声)と、それにハモるような二声目が漏れ出てる感じなんだけど、とにかく珍種だ。5th「Metal Heart」が超売れましたが、個人的にはダントツでこっちの方が好きですね。まだ洗練されていない荒々しさがいい。5thが一つの完成形だとするなら、4th「Restless and Wild」はその中間路線で…それはそれでまたいいんだけどね、一番聴いたのは今作だから思い入れが違うのよ。アルバムは買っていないけれど、録音したカセットテープをウォークマンもどきの機器でよく聴いてました。浪人中~大学1年の頃…通学の車中や乗継待ちの寄居駅のホームで聴いてたのを良く覚えてるよ。“Can’t Stand the Night”をちょっとパクってオリジナルを作ろうとしたことも想い出されます。血沸き肉躍る“Starlight”、“Breaker/戦慄の掟”、“Burning/灼熱のロックンロール”では、ウドの喉から血が吹き出しそうな勢い。ピーター・バルテスが歌う“Breaking Up Again”や“Midnight Highway”(ヴァースだけってとこがまたいい)も素晴らしいアクセントになっている。ウルフ・ホフマンによるギターメロはもちろんですが、まず歌メロがしっかりしているんですな。ウドじゃないシンガーが歌ったなら、もっと歌メロを堪能できるのかもしれないが、そうなるとACCEPTというバンドの個性が死んでしまうのです。これに関しては後の歴史が証明している。エンジニアはマイケル・ワグナーで、実はACCEPTの前身バンドに在籍していたんだそうです。



#209 / RESTLESS AND WILD / 1982

★★★★

Accept restless and wild

「BREAKER」の次に好きなのがこの4thアルバムです。ウドの声、ツインギター(実はウルフ・ホフマンしか弾いていないらしい。ヨルグ・フィッシャーからハーマン・フランクにスイッチしたばかりだったためレコーディングには不参加)とクワイアは素直にカッコいい。これぞヘビメタって感じ。誰が聴いたってとりあえず気合は入るハズ。MANOWARとはまた違ったスタイルの「漢メタル」と言えるでしょう。アルバムのイントロはドイツ民謡で、ディーター・ダークスが10歳のときに歌ったもの?マジですか!? 何だコレと思うのも束の間、突然のスクラッチ音とウドのスクリームを合図に繰り出される“Fast as a Shark”のインパクトが凄まじかった。まだスラッシュメタルが登場する前の話だからね、驚異的なスピードチューンでしたよ。これが起爆剤になってUKでSAVAGEが、USでSLAYERが誕生したのではないかと思えるほど。このメタルアンセムは、RAGEやHELLOWEENといった同郷の後輩たちもリスペクトを込めてカバーしています。この曲だけだろみたいな意見もありそうですが、ラストの“Princess of the Dawn”も負けず劣らずの名曲だ。で、この曲も突然終わっちゃう。突然始まり突然終わるイントロアウトロ、素敵です。今回もエンジニアはマイケル・ワグナー。ちなみにドラマーのステファン・カウフマンはOUTRAGEのアルバムをリミックスしたことでも知られております。



#320 / METAL HEART / 1985

★★★★★

Accept metal heart (320x320)

鉄の心臓という言葉があるけどコレのことかな?クラシックの名曲(イントロがチャイコフスキーでギターソロの途中がベートーベンの“エリーゼのために)を引用したタイトル曲が有名ですがそれ以外にもいい曲が入ってます。特に“Teach Us to Survive”はらしくないけど変化球でカッコいい。全体的には刺々しさがなくなり聴きやすくなってるかな。原因は…この6thでも前作に引き続きディーター・ダークスがプロデュースしているからだと思われる。御存知SCORPIONS(「IN TRANCE」から「SAVAGE AMUSEMENT」まで)をはじめとする数々のバンドのアルバムを手掛けた彼です。ドイツの名物プロデューサーといったところでしょうか。SCORPIONSの前例に倣って売れる方向性を打ち出したか!



#509 / BALLS TO THE WALL / 1983

★★★★

Accept balls to the wall (320x320)

メジャーの仲間入りを果たした5thアルバムです。ファストチューンを封印して重さを追及したアルバムとなりました。これぞ漢メタルの真骨頂でしょう。重低音を堪能するなら是非リマスター盤で。個人的には美しい“Winterdreams”が一番好きだけどね(笑) 「BREAKER」の路線や、第2の”Fast as a Shark“を期待してたクチだったから、当時はイマイチだと思ったけどね、まあ漢メタルの全盛期(3rd~6thだと思ってる)はどれを聴いても間違いないです。“London Leatherboys”って曲のイメージだと思われますが、この感違いされそうな(笑)ジャケをご覧あれ。メタルアーミーって言葉がぴったりだ。まさにジャケ通りの音が詰まってるって感じなので、そういう意味ではいいジャケだね。アルバム制作中にウドが一瞬脱退したらしい。その後、ガチの脱退やUDOの結成、ACCEPTの再結成など色々あって…新ヴォーカリストは元T.T.QUICKだって!「違和感は無い」と何かのレビューにあったけど、自分の耳で確かめないと何とも言えまへんな。



#1288 / ACCEPT / 1979

★★★★

accept (320x314)

ドイツを代表するへヴィメタルバンドのデビューアルバム「アクセプト~殺戮のチェーンソー」(ジャケはイケてるのに勘違いも甚だしい邦題だね。音を聴いて考えたとは思えない)です。まだ垢抜けない手探り状態の音が新鮮です。ウドの声まで若々しい。喉がパーフェクトに潰れる前(笑)の声がここにある。後にウリとなる野太い男声コーラスが、この時点では高音てのが逆に新鮮。ウドの声質に比例して変化したのかな。路線で言えば「BREAKER」に近いものがあるかな。#4のサビが印象的。HMらしからぬユルいメロ。こんなことやっていいんだと後のジャーマンたちは倣うわけ。とりあえず最初に聴くアルバムじゃあないけれど、ピーター・バルテスのバラードやら「BREAKER」に繋がる部分が多々あるからね、個人的には結構楽しめました。ウドのバラードもある。メンバーは…Vo.ウド・ダークシュナイダー、G.ウルフ・ホフマン、G.ヨルグ・フィッシャー、B.ピーター・バルテス、そしてアルバムリリース後に加入したDs.ステファン・カウフマンというラインナップです。デビュー作にしては上出来かと。



#1903 / STAYING A LIFE / 1990

★★★★

Accept staying a life

85年の大阪公演の実況録音2枚組。絶好調時の記録。プロデュースはドラマーのステファン・カウフマン。オープニングには”Metal Heart”がチョイスされました。時期的にそうなるかな。”Fast as a Shark”でもいいと思うけれど…いずれにしろ日本公演となればこの二択でしょう。というわけで掴みはオーケー。続いて”Breaker”ってのがまたいいじゃない。新旧織り交ぜた素晴らしいセットリストだ。1枚目のハイライトはオーディエンスを巻き込んで盛り上がりを見せる人気曲(たぶん)”Princess of the Dawn”だね。そして1枚面のラス曲、中締めは”Burning”でこれまた個人的に大好物。2枚目はHead Over Heelsでスタート。KISSに於ける”雷神”の如しイントロダクションに期待が膨らむ。ピーター・バルテスが血糊を吐くわけではないけれど。オーラスは”Fast as a Shark”からの”Balls to the Wall”でめでたしめでたしと。痒い所に手が届くベストアルバムとしても機能してます。ギターの二人、ウルフ・ホフマンとヨルグ・フィッシャーは難しいフレーズを弾いてるわけじゃないんだけども、カッコいいですな。そういう意味ではアマチュアバンドがコピーするにはうってつけかと思いきや、大問題となるのがウド・ダークシュナイダーのヴォーカルなわけね。素人にはとうてい再現できない。ウドの声なくしてACCEPTにあらず、別の何かが出来上がってしまうというアマチュアバンドあるある。



#2156 / OBJECTION OVERRULED / 1993

★★★★

Accept objection overruled

「ウドの引退宣言でUDO解散・速攻で撤回して再結成ACCEPT参加事件」を経てリリースされたのがこの復活作にして9thアルバムです。メンバーはウド、ホフマン、バルテス、カウフマン。ギターが一人足りないがレコーディングは問題なし。どうせギターは全てホフマンが弾くのだから。問題はライブでしょうね。コレが原因で長続きしなかったか。ウド的には前作「EAT THE HEAT」では歌っていないので7th「RUSSIAN ROULETTE」(86年)以来ということになるが、これぞACCEPT、よく出来たアルバムです。オープニングのタイトルチューンは文句なし。他にも”All or Nothing”、”Sick, Dirty and Mean”(空耳でお馴染み「♪しっかりやれ!」)、インスト”Just by My Own”~”This One’s for You”と「らしさ」を醸す楽曲が結構ある。ボートラの”Rich & Famous”もスージー・クワトロ風ロックンロールでいいね。マイケル・キスクが好きそうな曲かな。そういえばGAMMMA RAYにも同名異曲がありました。しかしどうだ?ウドが解散させたU.D.O.の「TIMEBOMB」に比べると聴き劣りするよね。それだけ「TIMEBOMB」の出来が良かったってことではあるものの、このちょっとしたイマイチ感は否めず、更に2枚のアルバムを残して、再びウド離脱からのU.D.O.再結成と。何なんだよ(笑) 個人的にはウドとホフマンとバルテス(シンガーとして)がいないとACCEPTじゃないと思ってるからね、全盛期は3rd~6thで間違いない。それに準じるのが今作と7thかな。初期の2枚はスルーしてU.D.O.に移行しましょうか。



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