ロシュフォールの恋人たち
ロシュフォールの恋人たち
#133 / Les Demoiselles de Rochefort / 1967 / 仏
監督/脚本/台詞:ジャック・ドゥミ 撮影:ギスラン・クロケ 音楽:ミシェル・ルグラン 出演:カトリーヌ・ドヌーブ フランソワーズ・ドルレアック ジーン・ケリー ジョージ・チャキリス ジャック・ペラン ダニエル・ダリュー ミシェル・ピコリほか
ミシェル・ルグランが亡くなったということで…「シェルブールの雨傘」はすでに紹介してしまったので、その続編ともいえる(ドゥミ、ルグラン、ドヌーブのチーム)本作をチョイスしました。今回もミュージカル作品です。冒頭の“キャラバンの到着”は車のCMや聖子ちゃん& KYON2共演CMで有名なあの曲。カトリーヌ&フランソワーズ姉妹の初共演作品となりました。設定は双子の美人姉妹。共演人も豪華で、なんとアメリカからジーン・ケリーとジョージ・チャキリスが招聘されました。「雨に唄えば」と「ウエストサイド物語」ですよ。これだけでも相当な予算でしょうね。ストーリーの核は双子姉妹と母親の恋愛ですが、町のお祭りの前後数日間の中で複雑に絡み合って描かれており、古い映画にしては結構よくできている。舞台は今回も港町。カラフルな映像と相俟って、とても楽しい作品です。これならミュージカルもアリって感じ。ドヌーブに関しては「シェルブール」から3年経ち、あどけなさはなくなり、美少女から美女の領域に入ってます。ドルレアックは本作公開直後、交通事故により25歳で亡くなってしまいます。一方で母親役のダニエル・ダリューさんは2017年に100歳の大往生。ちなみに劇中ドヌーブの相手役を演じるジャック・ペランは「ニューシネマ・パラダイス」の大人になったトト役の人です。